緊急掲載・巨大地震、巨大津波からの生還術・追加あり | 近江人(オミット)しよう。

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自身の体験談やサバイバル、社会問題、釣り、工作等の様々なジャンルを書いています。

前回記事のコメントで、南海トラフ地震の件があった。以前にも何度か地震対応記事をあげたが、今回の能登半島地震を受けて、用意していた記事を中止して生還術の記事を緊急掲載する。


私は阪神淡路大震災被災者である。実家は倒壊した阪神高速道路から徒歩5分だ。歩いて周囲の被害を検証したが、阪神高速道路から落下した自動車は死体だらけだった。中には燃え尽きた残骸も多数で、座席とおぼしき場所には、粉状態の遺灰があった。10代の兄妹が半泣きで倒壊した家を掘り起こしていた。多くの死体を見た。地震の際には降り注ぐ家具や天井に挟まれ、死を覚悟した。

あれから人生観は大きく変わった。常に死を意識して生きている。死神は背中合わせに居るのだ。


自慢話でも誇張でもないので、淡々と書いていく。阪神淡路大震災の1年前辺りから、川西能勢地域を震源とする地震が頻発していた。震度1~2程度だったが、私は敏感に感じて、母親に地震あったよね、と言っていた。きっと大きな地震が来ると、私が言うと母親は否定したが、私は準備としてカセットガスを大量購入。さらに2Lペットボトルに水道水を入れて20本を自動車に積んでいた。これらは非常に役に立った。


あれから、少しの揺れでも動悸と呼吸が乱れる。PTSDってやつだ。だが、日本で地震は避けられない。不安なら解決に向かうしかない。不安なのに、大丈夫と思い込むのは正常性バイアスだ。これは危機管理において最大の障害である。私の様に常に死神を背負うのは凄いストレスだ。だからストレスを感じない様に、大丈夫だと思い込む。しかし、大丈夫の根拠は?と問われると何も無い。だったら根拠を作ればいいのだ。


さて、ここから具体的な内容だ。

南海トラフ地震が起きれば、九州沖縄東北、北海道以外は大被害だろう。太平洋側は壊滅だ。日本海側は揺れによる倒壊。太平洋側は揺れの倒壊、後に巨大津波が襲来する。

未曾有の大規模災害では、警察、消防、自衛隊も損害を出して初動は遅い。圧倒的な人、装備不足となって救助活動は進まない。生存者は相当な日数を自活せねばなるまい。

先ずは、地震と津波に生き残る事から始まる。

状況別に考察する。

マンション等の集合住宅。

これは自衛手段が少ない。住宅の構造強度を触れないからだ。住宅が倒壊すれば終わりだ。1階部分に店舗が有る場合、構造として柱が少ないので弱いとされている。後にも書くが鉄骨で補強した部屋を作れば倒壊しても、そこだけ空間が出来て生存率は上がる。


戸建て住宅の場合。

山を崩した新興住宅地域は要注意だ。地震で崩れる事があるし、集中豪雨での土砂崩れもある。地震で崩れなかったら、さらに高い場所に逃げる。


平地の戸建て住宅なら津波避難は大変だ。パニック状態の人、自動車で大停滞。そこに津波が来る。実際の映像で見た人も多いだろう。津波に呑まれる人の無力さを。


唯一の救いは、戸建て住宅なら災害対応が出来る事だ。私は被災地を観察したが、重量鉄骨構造の建物は無事だった。倒壊した家でも、台所部分は空間があった。なぜか?冷蔵庫が強いのだ。あの空間に居れば生存率は上がる。さらに食品も有るので長期でも耐えられる。


木造住宅の耐震補強が唱われるが、南海トラフ地震なら無理だろう。むしろ建て替えた方がいい。ならば逆の発想だ。冷蔵庫の例が参考になる。家の一室を強化すればいい。具体的には、室内に鉄骨を組んで籠状態にする。見てくれは悪いがコスパ的にも最高だ。ここに人数分の食糧や寝袋等を備蓄する。地震の際には、この部屋に逃げ込む。家が倒壊して生き埋めでも、空間が確保されて耐えられる。


さて、津波到達地域では、さらに厄介だ。一刻も早く倒壊した家から脱出する。自宅の庭に設置した津波シェルターに入る。大停滞した道路では逃げられない。ならば津波に堪えるしかない。

救命胴衣、ライフジャケットで浮けば助かる?絶対に無理だ。浮遊する瓦礫に潰される。冬季なら凍死も有るだろう。遊覧船カズワン沈没も多くは低体温での気絶からの溺死だった。なので、津波シェルター設置なのだ。ここに食糧、医薬品、等を積み込み津波に堪えるしかない。

掲載した津波シェルターは、最大の25人用で900万~らしい。個人用なら4人、8人用だろう。家の鉄骨補強と合わせて1000万円程度だろう。これで安心を買えるなら安いと思うのは私だけだろうか?

津波シェルターで検索すると、他のメーカー製品もみつかる。詳しいスペック、諸費用等はメーカー、代理店に問いあわせて欲しい。







実際の設置例