若狭湾▪タイラバ1本勝負 | 近江人(オミット)しよう。

近江人(オミット)しよう。

自身の体験談やサバイバル、社会問題、釣り、工作等の様々なジャンルを書いています。

梅雨前線が列島を上下する中、束の間のチャンスを狙って19日の水曜日に出掛けた。5時に起きると雨だ。しかし、日本海側は降っていないと望みを掛けて6時過ぎに出発。福井県に入ると、さっきまで降っていた様子だが止んでいる。小浜市に入ると通勤ラッシュで渋滞だ。8時20分にマリーナに着くと駐車場に車が多い。釣具を降ろしているとマリーナスタッフが出勤してきた。私の船以外に三隻出るらしい。バタバタと船を降ろすが給油して出港したのは9時を過ぎた。低く雲が垂れ込めた空だ。ポツポツと降ってきた。無風に近く海はベタ凪ぎ状態。24ノットで滑走していく。そのまま若狭湾に出た。一気にタカテグリに向かう。ベタ凪ぎなので速度が出せる。9時半に到着。平日にも関わらず、すでに8隻が来ている。波が無いので見通しが良い。アサグリが見える。10隻以上が来ているようだ。今日はアサグリまで行かない予定なので、タイラバを落としていく。魚探で海底を見ながら幾度も仕掛けを落としては巻き上げる。全く当たらない。





あまりに当たらないので、未知の漁礁に行ってみよう。ベタ凪ぎなので移動は楽だ。燃料の消費も驚異的に少ない。高浜沖県漁礁へ進路をとる。これは人工漁礁である。結構な距離だ。アサグリに行くより遠い。緯度と経度で着いたはずだが、魚探には海底の変化がない。ジグザグに航行して探すが不明だ。仕方ないので暫定位置でタイラバを落としてみる。




ここでは赤潮が発生していた。潮目に沿って帯状になっている。流されて赤潮に入ってしまった。赤潮を吸水したくはないけれど、仕方なくエンジンを始動して離脱した。
さすがに燃料が半分となったので、小浜湾方向に進む。ナガサグリに到着した。ここは60mでフラットだ。岩礁で変化が激しい方が魚探的には楽しいのだが。ここも当たらない。すでに腕がだるくなってきた。時折雨が強くなるので、操舵室に入って竿だけを突き出す。







突然、海面に白波がたった。ベタ凪ぎなのであり得ない。何かがいるようだ。船を向かわせる。白波がたった辺りで停船する。船の左舷側20mほどに黒い物が浮上した。特徴的な背鰭、イルカだ。三頭らしい。撮影しようと構えると、ブホッという呼吸音を残して尾びれが見える急角度で潜航していった。初めて野生のイルカを見た。ちょっと感動した。相変わらず釣れないし帰る段取りもあるので小浜湾に入る。鋸崎辺りは岩礁だ。水深は35mほどか。ここでタイラバに変化があった。何かが釣れている。



お馴染みのササノハベラだった。なんとかボウズは免れた。まだ燃料は有るが、これで切り上げる。ブラックバスではボートからのメタルジグやラバージグは得意だったのだが、どうにもタイラバの要領が掴めない。バス釣りのイメージは捨てるべきだ。次回はどう釣るか、課題である。