『リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い』(リーグ・オブ・レジェンド/じくうをこえたたたかい、The League of Extraordinary Gentlemen)は、アメコミ作品『リーグ・オブ・エクストラオーディナリー・ジェントルメン』を原作とした映画。2003年に20世紀フォックスにより、スティーヴン・ノリントン監督で映画化された。原作とはほぼ別物になっている。

映画版では、ヴェネツィアで催される国際平和会議の妨害によって世界大戦を引き起こそうとする仮面の武器商人ファントムの陰謀を、怪人連盟が阻止するというオリジナルストーリーが採用されている。怪人連盟のメンバーには原作の5人に加えて、不死身の貴族ドリアン・グレイとアメリカ合衆国の諜報員トム・ソーヤーが参加しており、透明人間役はホーレイ・グリフィン博士でなく、透明薬を盗み出したロドニー・スキナーという盗賊になっている。また、麻薬中毒のクォーターメインや少女強姦者の透明人間といった設定はカットされている。

本作では監督ノリントンと制作・主演のショーン・コネリーの間でトラブルがあったため、ノリントンは長期の沈黙期間を経ることとなり、一方のショーン・コネリーもこれ以降、声のみの出演を除き映画に出演しないまま2006年に引退宣言をし、2020年に死去した。

 

私の解説

19世紀小説のヒーローが夢の超人同盟を結成するという人気コミックを映画化。最新VFX技術を駆使してそれぞれの特殊能力をリアルに再現する。冒険家クォーターメイン役のショーン・コネリーにとって実質的な引退作。

どの人物も超人すぎるのが面白い。

Mを名乗る人物は、破壊活動を繰り返すが、実は集まった超人たちの秘密を知ること、我がものにしたいということが狙い。

 

 

ミナ役のペータ・ウィルソン

吸血鬼の娘を演じるペータ・ウィルソン。

ウイキペディアでは解説する者は誰もいないがとあるサイトからこんな記事を見つけた。

女優からランジェリーデザイナーへ 美しい下着ブランドがデビュー

90年代後半、日本でも放映されたTV版『ニキータ』に主演したペータ・ウィルソンは、44歳。だが、さすが元モデルでアクションスター。178センチの長身と、バランスの良いすらりとしたボディは、あいかわらずだ。

最近スクリーンから遠ざかっていた彼女は、先月、L.A.のトレンディなエリア、アボットキニー・ブルバードに、ランジェリーショップをオープンした。ブランドの名前は、“ワイリー・ウィルソン”。見た目もエレガントで美しいが、アクティブな女性にうれしい機能性と心地よさが、何よりの特徴だ。

「私が想定する顧客は、私みたいな人。いつどこでアクティブな行動を取りたくなったり、他人を手助けしたいと思うか、分からない。つけ心地がよく、動きやすいことは、すごく重要なの」

「ニキータ」

 

そしてまた彼女の名前を検索すると「ニキータ」の名前が。

『ニキータ(原題:La Femme Nikita)』は、1997年から2001年にかけてカナダで製作されUSAネットワークで放映されたペータ・ウィルソン主演の海外ドラマ。日本ではテレビ東京系列やAXNで放送され、カルト的な人気を博する。AXNでは2010年、マギー・Q主演の『NIKITA / ニキータ(原題:NIKITA)』を放映することになったため、AXNでも既に放映済であったこのカナダ版のニキータシリーズを『ニキータ』から『ニキータ1997』に名称変更し、新しい米国版のニキータシリーズのほうを『NIKITA / ニキータ』と表記して区別している。

 

ストーリー

 

19世紀末、アフリカで隠遁生活を送っていたアラン・クォーターメインは英国からの要請を受けて帰国を果たす。ロンドンでは“M”を名乗る人物によって、国際的な武器密輸組織を率いる仮面の男ファントムを逮捕するため「超人同盟」の会合が開かれていた。ファントムの組織に襲撃を受けた超人同盟は、米国スパイのトム・ソーヤーを加えてこれを撃退し、ファントムを追跡する。

しかし追跡の中で“M”の正体がファントム、そして死んだはずのジェームズ・モリアーティ教授である事が判明。さらにドリアン・グレイが超人同盟の裏切り者で、メンバーの超能力を盗むことが目的であったことが明らかになる。

一度はバラバラになったかに見えた超人同盟のメンバーは、自分たちの能力をコピーした超人兵士の量産を防ぐため、南極にあるモリアーティの基地を襲撃する。戦いの中でクォーターメインはトム・ソーヤーに後を託して死に、トム・ソーヤーはクォーターメインの銃を使ってモリアーティを射殺する。

その後クォーターメインは彼の望み通りアフリカの大地に埋葬された。超人同盟はクォーターメインの埋葬に立ち会い、その場を後にする。しかし葬儀を取り計らった呪術師の「アフリカは彼を死なせない」という言葉通り、クォーターメインの墓が内側から揺れ動くシーンで映画は幕を閉じる。

 

キャスト

 

アラン・クォーターメイン

演 - ショーン・コネリー

H.R.ハガード作『ソロモン王の洞窟』などの主人公。

作中一時期イギリス政府からの要請で諜報活動を行っていたが。息子を亡くした事で協力要請を拒んでいた。

原作コミックのようにアヘン中毒の描写はない。老眼で遠距離射撃の際はメガネを使用する。

原作小説『ソロモン王の洞窟』でアフリカでは先住民を救った事で、アフリカの土地は決してアランを殺す事はないと肉体の復活を約束されている。

ミナ・ハーカー

演 - ペータ・ウィルソン

ブラム・ストーカー作『吸血鬼ドラキュラ』のヒロイン。

チーム紅一点の女性科学者。原作小説では吸血鬼にされなかったが、本作では半分吸血鬼になってしまっている。

また原作コミック及び原作小説では結婚前のマリーの名字であったが、本作ではジョナサンと結婚してハーカーになっている。

原作コミックではピアノ教師だが、本作では科学者に設定が変更された。制作段階ではモニカ・ベルッチの出演が決まっていたが急遽変更された。

ドリアン・グレイ

演 - スチュアート・タウンゼント

オスカー・ワイルド作『ドリアン・グレイの肖像』の主人公。

本作ではミナ・マリーの知己の貴族という設定になっている。またクォーターメインは学生時代にドリアンの講義を受けたという設定になっている。チームの中ではステッキに仕込まれた剣を使用する。しかし、チームを裏切ったためにミナの手で葬り去られた。

原作小説では不老不死となった代償に老けて行く肖像画が破壊される事が弱点となるが。本作では肖像画を自分で見る事が弱点となっている。

原作『リーグ・オブ・エクストラオーディナリー・ジェントルメン』では、外伝にのみ登場。

トム・ソーヤー

演 - シェーン・ウェスト

マーク・トウェイン作『トム・ソーヤーの冒険』の主人公。

本作では20代の青年で、アメリカの諜報部員。原作『リーグ・オブ・エクストラオーディナリー・ジェントルメン』には登場しないが、ハリウッド映画ということで登場することになった。

本作の未公開シーン及びノベライズ版では親友かつ諜報部の同僚であったハックの仇をとるためにリーグに志願した。

ヘンリー・ジキル博士/エドワード・ハイド氏

演 - ジェイソン・フレミング

スティーブンソン作『ジキル博士とハイド氏』の主人公。

優秀な外科医だが臆病なジキル博士と性格を逆転させたハイド氏。原作小説ではハイド氏は醜悪で残酷な小男だが、本作では力任せで乱暴だが仲間思いの巨漢に設定変更されている。

本作の原作コミックの説明によると当初は原作小説と同じ小男のハイドであったが、凶悪な性格が暴走するごとに体が肥大化したとのこと。

イギリスを逃亡後、パリのモルグ街で連続殺人を行っていたがクォーターメインに仕留められてメンバーに加わる。ハイド変身時に当初は巨大なシルクハットを被っていた。 

ロドニー・スキナー

演 - トニー・カラン

H.G.ウエルズ作『透明人間』からの翻案キャラクター。

グリフィン博士が開発した透明薬を服用した泥棒。紳士泥棒を自称する。

白塗りのドーランとツルなしのサングラスで顔を見せてるが、服はコートと帽子しか着ていない。

ネモ船長

演 - ナセールディン・シャー

ジュール・ヴェルヌ作『海底二万里』と『神秘の島』の主人公。

ノーチラス号の艦長で自身も腕の立つ武芸者。原作小説および本作の原作コミックの人間嫌いの孤高の存在とは異なり、チームに対しては比較的に好感的。

M

演 - リチャード・ロクスバーグ

『007』に出てくる上司と同じ略称になっている。本作でもリーグへの指示を出す立場にあり、『シャーロック・ホームズ』に出てくるディオゲネスクラブ会員を彷彿とさせる。

原作では当初姿を隠しており、ホームズの兄であるマイクロフト(頭文字「M」)ではないかと思われていた。

ファントム

演 - ?

ガストン・ルルー作『オペラ座の怪人』の主人公。

パリのオペラ座を震撼させた怪人。オペラ座の事件の直後、死亡したかに思われていたが。軍隊を率いてロンドンの銀行、パリの兵器工場を最新兵器を使って攻撃。世界が混乱する事となる。

ダンテ

演 - マックス・ライアン

イタリアの詩人「ダンテ・アリギエーリ」の翻案キャラクター。

ファントムの忠実な部下。終盤でジキル博士から盗み出した薬物の複製品を飲んで怪物化する。

イシュマエル

演 - テリー・オニール

ハーマン・メルヴィル作 『白鯨』の主人公。

ネモの忠実な部下で、ネモービルの運転、ノーチラス号の副艦長を務める。

 

 

 

 

ノーチラス号

ネモ船長が開発した『海底二万里』と『神秘の島』で主に活躍する潜水艦。

ヴェルヌの原作小説及び本作の原作コミックでは8本の触手のある葉巻型の潜水艦として描かれているが、本作では予算の都合上触手を再現する事が不可能となったので剣の形をした潜水艦へと変更された。

 

ネモズカー

ネモ船長が開発した六輪車で映画オリジナルのマシーン。時代設定的にはまだ車は開発されていないが、監督の希望により登場。トム・ソーヤーが乗って活躍し、ミサイルによって爆破した。