続き

 

 

キャスト

サラ・コナー    リンダ・ハミルトン  マディ・カーリー

T-800 カール    アーノルド・シュワルツェネッガー

ブレット・アザー 

グレース    マッケンジー・デイヴィス  

少女期のグレース    ステファニー・ギル   

Rev-9(レヴ-ナイン)    ガブリエル・ルナ   

ダニー・ラモス    ナタリア・レイエス(英語版)   

ディエゴ・ラモス    ディエゴ・ボネータ   

ダニーとディエゴの父親    エンリケ・アルセ    なし

ダニーの叔父フィリペ    トリスタン・ウジョア  

フラッコ    フェラン・フェルナンデス  

リグビー    ステーヴン・クリー  

アリシア    アリシア・ボラチェロ  

ミゲル     ダニエル・アイバニーズ  

クレイグ    スチュアート・マックェリー   

ハドレル    トム・ホッパー  

グレースの母    ジョージア・シモン  

ジョン・コナー    エドワード・ファーロング

ジュード・コリー   なし

左:サラ・コナー    リンダ・ハミルトン

中:グレース    マッケンジー・デイヴィス

右:ダニー・ラモス    ナタリア・レイエス

 

 

以上、ウィキより

 

「タイタニック」「アバター」と映画史を塗り替えてきたジェームズ・キャメロンにとって、ヒットメーカーの原点になったのが、1984年の「ターミネーター」。未来から過去へと時空を移動することで、世界または愛する人の運命を変える……。タイムマシンなど古くからあるSFの設定を、アクション映画として大成功させたのが「ターミネーター」で、翌1985年の「バック・トゥ・ザ・フューチャー」から最近の「君の名は。」まで、時空を超えるエンタメ映画の「基準」になったと言っていい。

 

今回、キャメロンがシリーズに戻ってきたことで、その「基準」や「原点」が強く意識されている。つまり、「ターミネーター」の物語がいかに面白いのかを証明することに!人類の救世主となる存在がジョン・コナーからダニー・ラモスに変わったとはいえ、基本的なストーリーは「ターミネーター」と続編の「ターミネーター2」を合わせた印象。オリジナルの世界観が堂々と踏襲され、その面白さに改めて興奮してしまう。

完成前にジョン・コナー役のエドワード・ファーロングが再登場することが話題になったが、まさかのCGで再現。しかも絆を育んだはずのT-800に抹殺されるというショッキングなオープニングから、タイトルが示す「ニュー・フェイト」=「新たな運命」が、原題の「Dark Fate」=「暗黒の運命」であることを予感させる。

 

T-800は「ターミネーター2」のラストで溶鉱炉に沈んだはずだが、新たな個体がジョンを殺すために送り込まれていたのだ。もともと人間ではないので、その「使命」をプログラミングされただけの新たなT-800は、中米のグアテマラのリゾートで、サラの目の前で当然のように使命をまっとうする。このシーンは、ファーロングだけでなく、リンダ・ハミルトン、アーノルド・シュワルツェネッガーも超リアルなCGで登場することに驚かされる。

この結果、サラ・コナーが残りの人生をターミネーターへの復讐のために捧げたわけであり、リンダ・ハミルトンの顔に刻まれた深いシワが、狂おしいまでの苦悩を表現することに……。映画の前半で、新たな救世主のダニーを助けたサラが、シリーズの名セリフ「I’ll Be Back」と言い放って立ち去るシーンは、サラの孤高の生きざまが伝わってきて、爽快ながら胸を締めつけられるのだ。

 

一方のT-800は、ジョンを抹殺した後、人間社会にとけこんで、ひっそりと生活していたという設定。現在に至る日々は映画には描かれないものの、人間と同じように外見には老化が表れている。皮膚のパーツは時間とともに「劣化」する、ということだろう。

そしてこのT-800は、自分の使命を果たしたため、もはや人間にとっての敵ではない。それどころか、「ターミネーター2」でジョンを守った旧T-800と同じように、人間を「愛する」機能が残っていたようだ。このあたりは送り込んだ側の設計ミスと言えるかも。

 

とにかく「ほぼ人間」となったT-800が、ジョンの殺害をどう感じ、サラにどんな思いを抱いていたかは、今作の中でも重要なポイントとして機能している。「ターミネーター2」のあの有名なラストから連なるエモーショナルな見どころだ。

記念撮影か〜〜い!?(笑)

 

このT-800と、ダニー、サラ、そしてダニーを守る強化型兵士のグレースが立ち向かうだけあって、敵キャラのターミネーター、REV-9の破壊力、再生力には度肝を抜かれる。触れたものへの変身や、分身などを駆使しつつ、過去のターミネーター以上に知能も優秀のようで、ほとんど欠点が見つからない。

 

こうした宿敵キャラの場合、「何でもアリ」「やりすぎ」に映ることもあるが、「デッドプール」のティム・ミラー監督らしくアクションはかなり生々しく演出されるし、演じるガブリエル・ルナの、どこか人の良さそうな外見とのギャップが新鮮で、意外や意外、ありえない戦いっぷりにも説得力を与えている。

そして「ターミネーター2」から続く物語で最も気になるのは、未来がどう変わったかという点。ターミネーターを送り込むスカイネットは、その元となる研究を絶たれて消失したはずだった(ジョンを抹殺したT-800は、おそらく未来が書き換えられる前に送られたのだろう)。2042年から来たグレースは、スカイネットという単語も知らないのである。

 

未来で新たに脅威となっているのが、人工知能(AI)の「リージョン」で、その反乱による大戦争によって数十億人の人類が犠牲になったという衝撃の設定だ。このAIというのがやけにリアルで、「ターミネーター2」が公開された1991年とは違って、現代社会の中で日常風景になっているAIの急速な進化は、未来にも大きな影響を及ぼすことをわれわれは実感している。スカイネットがなくなっても、次のリージョンが存在するというのは、2019年の観客にとって確実な未来として映るのではないか。

最後に「ニュー・フェイト」に刻まれたキャメロンらしさと新しさといえば、女性たちの活躍。ダニー、サラ、グレースという3人の女性が今作のヒーローというのは、最近のハリウッドが意識する多様性の表れのようでありつつ、「女性」という点を強調していないところが妙に新鮮。

 

彼女たちはあくまでも戦うキャラで、もはや男とか女とかこだわるレベルではない。とくにグレースの性別を超えたカッコよさは今作最大の魅力で、そのカッコよさが導く結末が心を鷲掴みにする!

 

現代に送られてくる刺客のメカは、T2では液体金属、クールで文字通り駆け引きも通用しない、殺し屋タイプのロバート・パトリックが演じた。

3作目では「今度は女かいな?」と、クリスタナ・ローケンがやってきた。

この人もどちらかと言えば冷血タイプ。

液体金属で何にでも化けられるのは2作目を引き継いだ格好。

 

そして今作は!?

人間の姿をした「外側」と、骨格のロボットがその場、その場で別れて分身する!

それをガブリエル・ルナ が演じるわけだが、少し「おぼっちゃん」タイプで迫力に欠ける感。

「肉」と「骨」が分身するも、それがストーリーに影響するほど役に立ってない。

なので、私としては無理して分身戦でもええのでは?と思ったりした。

 

助っ人役には初作、マイケル・ビーンが。精一杯人間がロボットに立ち向かうわけだが、今作では女性兵士が未来から来て、やはり生態しか送ることができず(それは一作目からずっと同じで)裸で現代に送られてくる、全裸でくるときは、一作目のシュワちゃん同様、恥ずかしがることもないう。(笑)

現代に来ると早速遭遇した男性から衣類を盗むのもずっと同じ。

不思議なのは生態しか送ることができないのに、T1000やT-Xは液体金属なのに、なぜ送ることができたのか?

 

今作、助っ人として送られてきたダニー。超人のように肉体改造されていて、体内に " パワーパック " を仕込んでい、ラストシーンではこのパワーパックを最終兵器として、自らの命と引き換えに使うという。

 

あー!!ツッコミどころ満載。

 

救世主であるジョン・コナーがT800によって抹殺され。

時系列を書くと。

最初の事件は1984年。

2回めが1991年。

スカイネットによる裁判の日は1997年。

3回目が2003年。

4回目が2009年。

「作」とは言わずに「回」と言っておく。

今回が2019年。

今回、『20年前にT800がジョン・コナーを抹殺』というストーリーなので1999年。

1999年にジョン・コナーを抹殺したことになると、それ以降、反乱軍のリーダーであるジョン・コナーの存在はなくなるはず。

そうすると?時系列が合わなくなるような?

裁判の日以降、人間とコンピューターとの戦争になるも、未来ではジョン・コナーを1999年に抹殺したことがわかっていたなら、それ以降、刺客を送る必要もなくなるのでは?

1999年に抹殺したジョン・コナーは作品中エドワード・ファーロング(2作めの俳優)が登場したので、そのあたりも???となる。

 

話は脱線するが、アニメの「ルパン三世」。

魔毛狂介が「自分の子孫がルパン13世に殺されたのを見たので3世のルパンを殺しにきたーー。

3世を殺してしまえば13世に子孫が殺されることもなく、復讐する必要もなくなるわけだが、それと同じ理屈。

サラ・コナーだって、サラ・コナーのもっと前、祖父、祖母の時代に殺害してしまえば、サラ・コナーを殺りにくる必要も、ない。

ああ、ややこしい。

 

ダニー・ラモス (ナタリア・レイエス)は、反乱軍の子供を産む、" 生母マリア " として未来から抹殺を受けることになるのだが?

 

もう続編はないよね?