長女の言葉の温かさ | 親子アンサンブルmarina's(マリナーズ)

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音楽は、障がいがあってもなくても楽しいね。
そんなメッセージを伝えるために、学校、病院、施設やイベントなどで演奏しています。

心の隣
         作詞 マリナーズ母
         原案 麻里奈
ここに来て
隣に座って
手を繋ごう
あったかいでしょう
私はあなたに何もしてあげられない
でも ここにいるよ
あなたの隣に

忘れられないのなら
忘れなくていい
そのままでいい
辛い記憶はなかなか消せないよね
それでいいんだよ
みんなそうだよ

心は自分のものじゃ無いよね
だって 少しも
思い通りにならないもの
どきどきしたり
いらいらしたり
「ごめんね」
「ありがとう」
素直に言えなかったり

そして誰にも手渡せない
伝わらない
窓の無い部屋の中で
いつも独りぼっちの心
あなたも
私も

ここに来て
隣に座って
手を繋ごう
あったかいでしょう
私はあなたに何もしてあげられない
でもここにいるよ
あなたの隣に
あなたの心の隣に

以前から、重い知的障害のある長女が、実際に話した言葉を繋げて、詩を作りたいと思っていました。
何年か前、あるコンクールで、長女の友達のピアノ伴奏をなさる先生が
「私、緊張して、凄いドキドキしていたんだけど、まりなちゃんが隣に座って、手を繋いでくれて、『あったかいでしょう?ぽちゃぽちゃでしょう?』って言ってくれて、それでとても心が落ち着いたの」
って、仰ったんです。
他の場面でも、似たような事が何回かあって、
「まりなちゃんって、傷ついてる人や、弱ってる人がわかるみたい」
って、よく言われます。
確かに長女は、凍えた人を暖める、雪国の救助犬みたいな所があって、母親の私も、随分救われて来ました。
長女自身が、いつも人に言っているような言葉を、そのまま歌に出来たら素敵だなぁ、と思い、この詩を書いてみました。

さぁて、曲つけなきゃ〜。
概ね出来ているから、また長女に編曲をお願いせねばなりません。
B♭の曲になりそう〜〜💦💦
私、まだB♭はよくわかんなくて、長女がピアノで弾くコードとベースを、まずカタカナの階名で書き取って、その後、コード表と首っ引きでコードネームに変換する、という、あの面倒臭い作業をやらねばなりません。
前途多難💦