ぎっくり腰…
じゃなくて、ぎっくり……肋骨⁉︎
かがんで重い物を持ち上げようとした瞬間、「バキッ⁉︎」
「肋骨の軟骨が損傷してますね、2週間は痛みますよ」
「そ、そんな…医師(せんせい)明日の夜、正念場のライブあるんです。音響も持ち込むんです。明日までに治して下さい」
「無理です。重い物なんか持ち上げたら、回復は更に遅れますよ」
師事している先生から、「遠藤ミチロウ様」のライブの前座のご縁をいただいた11月19日(土)
こんな夢みたいな、有難い機会は滅多にないんだから、痛がってなんていられるもんですか!
サポーター、ギリギリ巻いて(げ、息出来ん)いざ、マリナーズ出動!
歌い出す前のミチロウ様は、お茶席の一輪挿しのりんどうのような佇まいでしたが、
歌い出したとたん…
宇宙全体が、ビリビリ振動して、バリバリ割れて落ちてくるのではないかと思いました。
す、す、すごい声。
私、肋骨の痛みなんて、吹っ飛んでしまいました。
歌詞もリアルで、
「さっき歌ってくれた子達が、聴いてたら、どうしよう」って、仰ってましたが、
ハ〜イ!聴いておりますよ〜〜。
前座を終えた私達、
階段の踊り場に、妖精ブラウニーのように、座り込んで、しっかり聴いておりました。
階段が煙突のように、小さな反響板の役割を果たして、私達専用の小さなホールのようでした。
ミチロウ様の歌、聴いてたら、自分がちっぽけに、ちっぽけに思えて、
私、たかが自分の子供に障害があるくらいの事で、
何、沈んだり浮き上がったりしてたのかと、自分が馬鹿みたいに思えてしまいました。
ミチロウ様の歌に「宇宙」を感じてしまったんです。
大きな大きな宇宙に抱かれてるのを感じました。
子供達ともども、忘れられない夜になりました。
「ありがとう」って言葉が、身体中から溢れて出ました。
肋骨が痛くて機材の搬入出、使い物にならなかったワタシでした。
先生、お店のスタッフの方々、重い機材を運んでいただき、本当にありがとうございました。
皆々様に助けていただき、何とかこの日も暮れました。
ミチロウ様にお使いいただいたマイクは、我が家の家宝とさせていただきます。
こんな、素晴らしい音楽に出会えた今日。
生きてて、本当に良かったです。