今回は、私が経験したがん患者の治癒過程で必ず起こる反応、『傍腫瘍症候群』のお話です。

2019年3月初旬、私は医大付属病院で子宮体癌を告知されました。

CTやMRIなど、数日かけて検査を受け、がんが腸壁に迫っていることがわかりました。

手術の日程は5月8日と決まりましたが、手術まで2ヶ月もある…。

その時、主人から免疫学の権威安保徹先生の著書『免疫革命』を渡されました。


そこに書かれている安保徹先生の患者を思う慈愛溢れる言葉に、『この方は信頼できる』と確信し、先生の言われることを実践してみようと決めました。手術までにがん細胞の増殖を止めるために。


この著書によるとがん患者さんのほとんどが、長期のストレスによって自立神経が交換神経緊張状態で、リンパ球(免疫力)が減って免疫抑制の状態にあるとのこと。


私はその通りの状態でした。


そして、次の『がんを治す究極の四ヶ条』を示されています。


一、生活パターンを見直す。

二、がんの恐怖から逃れる。

三、免疫を抑制するような治療を受けない。あるいは、受けている場合はやめる。

四、積極的に副交感神経を刺激する。


『この四ヶ条を実行すれば、リンパ球(免疫力)の数や比率が上がります。そうすれば、がんの増殖は止まり自然退縮を起しはじめます。』と、言い切られています。


またがん細胞は『低体温•低酸素•高血糖』を好むとも。


手術までの2か月間、副交換神経優位を意識した習慣を取り入れながら食事を見直し、深呼吸しながらの軽い運動や散歩、血流改善を意識して低血圧から脱却しようとしたり、低体温改善のため基礎体温を上げる温活にも取り組みました。


血糖値も意識し、甘いものはストレスにならない程度に控えるようにしました。


四ヶ条の二『がんの恐怖から逃れる。』が一番厳しいところですが、

『リンパ球が減ったことががん増殖の原因だからリンパ球を増やせばがんは自然退縮する』というわかりやすい理論と、患者に寄り添う確信あふれる安保先生の言葉に勇気が湧き、恐怖は大幅に緩和されました。

副交換神経を優位にするのに大切なのは心をリラックスさせることで、それには様々な方法がありますが、よく笑うことが一番だとのこと。

『がん患者さんは表情が深刻、ほとんど笑わない人が多いです。交感神経が張りつめているのです。気持ちが沈んでいても、鏡を見て無理にでも笑ってみてください。そのうちに笑いがこみ上げてきます。そうすれば、治癒への道が開かれたのも同然。』とのこと。

取り組みを始めてひと月経った頃です。一日中、右足の付け根の奥でリズムも強弱も不規則、叩くような振動があり、不快感を感じるようになりました。


これは一体どういうことだろうと思いながらも、副交換神経優位の生活を心掛けて続けていました。

主人が、「それは、『免疫革命』に書かれている、がん患者の治癒過程で必ず起こる反応『傍腫瘍症候群』なのでは?!」と。

はっ!!と気がつきました。
傍腫瘍…まさしく腫瘍のそば!!
これだ!!と思いました。

『四ヶ条を実践すると、がんの増殖が止まります。そしてリンパ球(免疫力)がある程度増えると、がん組織の自然退縮が始まります。』と。

そして、『熱や痛み等の不快な症状のあとでがんの自然退縮が起こる』と、言い切られています。人により異なる様々な不快症状が起こります、と言い切られています。

その頃の私の血液検査ですが、診断時はリンパ球数ががん細胞と闘えない数の900個だったのが、なんと1450個に上がっていたのです。
(過去5年間のリンパ球数平均1980個、リンパ球比率約30%です。)

四ヶ条の実践の結果だと実感しました。

こうした不快な症状は回復したリンパ球(免疫力)が働き始めたことで起きるとのこと。

このようなことについて、病院では一切聞くことはありません。

四ヶ条の内容は、医療が行う治療ではありませんし、医師も免疫力で完治を目指せることができるという勉強をされているようには全く感じませんでした。

著書には次のように書かれています。

『がん細胞を攻撃するのは、主にNK細胞、胸腺外分化T細胞、障害性T細胞と自己抗体産生のB細胞の四種類です。これらの白血球(リンパ球)の細胞ががんをたたくときには、必ず炎症反応が起こって発熱、痛み、不快を伴います。あるいは下痢をすることも、肺がんなら咳、大腸がんだと血便、膀胱がんだと血尿が出たりします。それが治癒に向かっている反応なのです。』

『ふつうの患者さんも、免疫のことをきちんと理解できていない医師たちも、こういう症状が治癒の過程で自然に起こるということがわかっていないものですから、つい、症状を止めたくなるのです。そのため、鎮痛剤、消炎剤、解熱剤、とくにステロイド剤を患者に服用させてしまいます…。しかし、これは、治癒反応を止めているわけで、がんを根本から治していくという意味では、全く逆効果なことをやっているのです。』

『免疫活性療法で治していくという方は、この不快な様々な反応をぜひ覚えておいてほしいと思います。
この反応がわからないと、症状の変化に不安になるし、事情を理解していない医師に相談してしまえば、薬を出されて、治癒症状を止められてしまいますから注意が必要です。』

「傍腫瘍症候群」…抗がん剤、放射線治療が主体となる以前は知られていたことが今では忘れ去られているとのこと。とても残念。

2019年5月8日に手術をしました。がんは子宮内に留まっていたということと、がんの組織検査の結果はステージ1とのことでした。

この報告を聞いて、四ヶ条に取り組んだ結果だと確信を深めることができました。

私には、四ヶ条の他に大切な感謝の『➕1』がありました。
それは、三山ひろしさんの歌声です。励まされ勇気がわき、どんどん元気になっていくのがわかりました。

病室に持ち込んだこの⬇️ポータブルCDプレイヤーのおかげでした。



入院生活では一日中、三山ひろしさんのビタミンボイスでたくさんの元気をいただくことができました。

この年は『望郷山河』が勝負曲の年。


今でも『望郷山河』を聴くとこの時を思い出し、涙と共に感謝が込み上げて来ます。