週末大学生~文化・教育への道~【72期秋組 文学部一類】 -53ページ目

週末大学生~文化・教育への道~【72期秋組 文学部一類】

慶應通信三年目、いよいよ卒業が見えてきました。
元図書館司書、専門は図書館・情報学!
文化や教育を仕事にしたい!

自粛日曜日の午前、心理学について語りたいと思います。

通信に心理学Ⅰ、心理学Ⅱといった心理系科目がありますが、読んでみるとめちゃくちゃ難しいですね。心理学は統計学だという話を聞いたことがあります。仮説→実証実験→統計という科学実験のような手段を取って、あくまでエピデンスを重視する。つまり、心理学は科学であって、決してスピリチュアルではないです。

ただ巷では、なんちゃってカウンセラーやら、占いの延長線上にある「心理学」やらが蔓延っていると思います。
心理系資格にも、臨床心理士や公認心理師等の主要資格がありますが、他にも少し調べただけで身元不明の民間資格がごろごろあります。
そして、簡単にカウンセラーを名乗れてしまう。けっこう酷い。楽しむだけなら良いのですが。
これを医者、看護士、放射線技師、作業療法士等々の医療資格職と比べてみると、雲泥の差であるというか、例えば自流の免許なし医者がまかり通るのかといったら信頼しないですよね。ブラックジャックじゃないんだから。
ところがどっこい。心理カウンセラーにはそれが当たり前になってしまっている。それどころか、資格取得に大学院進学や実習・テストと、かなりのコストがかかる臨床心理士等の公認資格を馬鹿にする「なんちゃってカウンセラー」までいるんですね。これには呆れました。
数時間の講習で取れる聞いたことがない民間資格の自称カウンセラーが、学問としての心理学や臨床心理を現場でしっかり学んだ臨床心理士・公認心理師を評価してしまうという底の浅さ。これが心理業界の現状なのかもしれませんね。

一昨年、初めての心理系国家資格である「公認心理師」が登場しましたが、未だ現状は変わらない気がしています。

ちなみにですが、私も無職時代に行政事務の公務員か心理系公務員か迷っていました。当時は何を血迷ったのか児童相談所で働きたかったんですね。しかし、臨床心理士のための大学院進学は金と時間がなくて諦めました。資格取っても正規の職につけない食えない資格の代表格でした。今となってはあの選択は正しかったです。そもそもが私には児童相談所は無理だ。カウンセラーやケア労働は向いていない。

私の母は発達心理士で、心理系公務員です。慶應通信の「人間関係学」で学士号を取っています。だから、当時は向いていると思っていたんですね。

ネット等を見ていても、引きこもりやら過去の辛い経験からケア労働につきがちな人が多いですね。しかし、長く継続できるのは普通の人であって、本当に社会貢献したいのか、対象を通して自分を癒したいだけのか、きちんと考える必要がありますね。人の命や人生がかかってますからね。

心理業界というのは、やはり図書館業界と同じように不安定な職種であると感じます。どっちも国家資格であっても、食えない、乱立、職がないとトリプルスコア。
しかも、事務系公務員であっても、やろうと思えば無資格・未経験で心理の職場に立ててしまうという矛盾もあります。それは図書館司書も同じです。
結局、心理士も司書も更に上位の資格を作るという、資格の上書きのような手段を取っていて、一方で現場レベルでは、無資格者が働いている。めちゃくちゃな矛盾。

資格ビジネスの闇というのも予備校時代に見てきたのですが(弁護士、会計士、税理士、社労士)、やはり何のための資格なのかというのは再考の必要があると思っています。