先日の発表会にて。
あたしの生徒さんは ちびっこから 大人の方まで
結構 幅広い。

いちばんちっちゃいのは
年中さん。

女の子は おませさんで しっかりしているけど

男の子は 怪獣くん。
落ち着きがないし 超マイペースだし。
ご近所だから お母様としては
家で弟くんの子守をしたいらしく

「一人で通わせたい」と仰るが
とんでもない。
間違いなく あたしが月謝ドロボーになってしまうので

「落ち着くまでぜひ付き添いを」と
お願いしている。

で、先日の発表会で 彼はデビューを果たした。

レッスンでも おうちでも
入念な おじぎの練習をした。

部屋とピアノの向きとの関係で
立ち位置がよく分からないだろうからと
当日も、開演前に 舞台に上げて
私と歩いていって

立ち位置の確認と おじぎの練習をした。

彼は 第一部の ビギナーステージ(初めての子たち)の
一番。

つまりは 発表会の トップバッター。

七五三で着たという、
かわいいスーツ姿の彼を

あたしもドキドキして 舞台袖から送り出した。


彼は 実に堂々と ピアノに向かって歩き出した。

それを見届けて あたしたち講師は
袖のモニターで見守る。


彼は ピアノから二メートル手前で

ふと 立ち止まった。

ん?あれ?

と 思ったら…

深々と ピアノに向かって 一礼。

ゆっくり 丁寧…。
確かに 教えたよ
三秒止まれと。
角度も立派。


でもさー ピアノに向かって
まるで参拝かと思うほど深々と…


まぁ これから弾くので ピアノさんよろしく

って意味としては
間違いじゃないけど。


その後 彼は まっすぐピアノに向かい

見事に ジングルベルを弾ききり

今度はちゃんと お客様に向かって
おじぎをして 堂々と戻ってきた。


舞台袖では 爆笑
会場も失笑で
演奏を聴いていた人は何人いたか分からないけど

いやぁ 和んだ。

彼はもちろん、何事もない顔して
ロビーで元気に走り回ってたけど。



あたしの自慢の生徒の一人だわ。
大物になるわね~