今回は まじめなハナシ。
久々だけど。
以前 生徒さんの親御さんから
お子さんが
「自分の ピアノでどの位置にいるか分からない」 と
悩んでいる、と 相談を受けた。
あたしは 最初 質問のイミが よくわからなかった。
話していくうちに
「自分が どのレベルなのか知りたい」
ということだと 分かったけど。
あたしは レッスンの中で 繰り返し しつこく教えることがある。
手の形と姿勢、ピアノとの距離、それから 楽譜を正しく読むこと。
手や姿勢は 最初が肝心。
後からでは 99% 直らない。
自己流が 「楽」 だと 思いこんでしまうから。
一応、どんな姿勢でも 音は鳴る楽器だからね。
楽譜を正しく読むこと・・これは クラッシックの基本中の基本。
音符だけなら 習っていない人だって ちょっと訓練すればすぐ読める。
でも 強弱記号や 指番号、そのほか 色んな記号を読んで
ソレを表現して はじめて音楽になるんじゃないの?
一切無視して 書いてある音だけ並べて鳴らしたって
つまらない。それに
作曲者の意図するところを無視して 「自己流で楽しむ」 なら
習う必要なんて ないんじゃないか、と思う。
ただ それが分からない人は 毎回のレッスンで
いつもいつも いっっっっつも 同じ指摘をされて 不満顔だ。
「何年生になったら ソナチネ弾けますか?」 という質問なんかも
よく受けるけど
学年とレベルは 別物だ。
吸収するチカラがあって 言ったことを素直に受け入れ、
練習もきちんとこなせる人と
ソレが出来ない同級生を比べる事なんて 出来ない。
「音楽の世界なんて全く分からない」 というお母さん。
ならば 演奏会に行くとか
子どもに出場資格があるコンクールを聴きに行ってみるとか
そういう努力は してみた?
なんでも人に聞こうとする前に 体験してみてください。
それから 「先生は 音大ですよね?入るにはどうしたら?」
と 聞いてきた、小学校高学年の生徒さんのお母さん。
いかにも 「いくら払ったのか?」 という口ぶりだったから
カチンと来た。
お金の計算なら 月々のお月謝×年数と
入学金を足したらいいんじゃない?
コネで入れる世界じゃないわ。
逆に質問してみた。「一日に 何時間、ピアノにかけられますか?」
得意げに 「30分は びっちり座らせてますけど?」 との回答。
・・・・座ってるだけじゃ イミないって・・・。
あのね、お母さん・・・
勉強との両立は もちろん大前提ですが
そのほかの事は
全部捨てる覚悟は ありますか?
お子さんだけではなくて
お母さんの 自由なお金も 時間も 全て。
時には 兄弟だって 犠牲にする時もありますよ?
あたしは 小学生の時で 1日最低 4~5時間は弾いた。
学校から帰宅して お友達と遊んだ経験は あまりない。
先生も かなり厳しかった。
まわりの生徒さんたちも みんな あたしみたいな生活。
それでも 希望の音大に入れた人なんて 一握りだ。
塾も 外遊びも バレエも スイミングも サッカーも
ゲームもと あれもこれも それもやらせて
全てが一流になるなんて 甘い甘い。
何かに勝ち抜くというのは 片手間に出来る事じゃない。
よっぽどの天才でない限り
努力は したモノ勝ちだと思う。
努力もまた 財産だ。
あたしが子どもの頃の当時の この業界のしきたりだって
かなり厳しかった。
お月謝は 前月末までに きちんと支払う。
もちろん ピン札。
お中元 お歳暮・・・
発表会は 出していただく、という姿勢だから
声をかけられるのは 光栄なこと。
先生に恥をかかせないよう 一生懸命 練習。
もちろん 発表会後のお礼も 包んでいたのは 賄賂ではない。
楽譜をコピーして渡して貰うなんて あり得ない。
楽譜は高価なものだけれど たとえその中の1曲しか弾かないとしても
もちろん 自分で 楽譜やさんで購入。
だから みんな 買い方も選び方も 当たり前のように知っていた。
親の背中をみてきたから 子ども心に みんな分かっていた。
だから 子どものころに習っていたというお母さんたちは
今でも みな きちんとしている。
今は?
お月謝ピン札は 別にこだわらない。
もちろん それは あたしも イイと思う。
でも 財布から直接出して、しかも1万円札しかないから
おつりくれと言われても困る・・・
お中元 お歳暮も 別にいらない。
お月謝をいただいているだけで もちろんあたしは十分だと思う。
自分も 勉強させて貰っているという気持ちがあるから。
もちろん わざわざ送ってくださったりする方もいるけれど・・・
発表会のお礼も 必要はないと思う。
お花をいただいたりするのは とっても嬉しいけれど、
生徒さんたちには どんどん出て 場数を踏んで
楽しさを味わって貰いたいという気持ちがある。
「楽譜は丸ごと買うと高いから」 という理由で、
当たり前のように 先生のをコピーしてくれとせがむ親。
したらしたで メモ書きに使ったり 無くす子ども。
楽譜ごと必要なモノは あたしが購入することになるんだけど
購入してきても 楽譜代のみ支払って
「先生は 割引で安くなるんでしょ?消費税はサービスしてね」
という とんでもない親。
時代は 変わったんだからと 自分に言い聞かせる。
それに 音大に行ったあたしが言うのもなんだけど
音大に行くことが 最終目標という気持ちがあるなら
やめた方がいい。
そんなの 無意味。
もっと専門的なモノを勉強したい、という人だけ
行けばいい。
音大を卒業したからといって
全員が プロになれるわけでもない。
得たモノを どう育てていくか・・・どう活かすか。
音楽は 一生の趣味だと思う。
心と脳の栄養だ。
親御さんも 生徒さんも 悩み、迷う時期が 何年かに一回
必ずある。
なんのため?向いてない?練習しない、飽きた、などなど・・・
スランプがない時期なんて 絶対に ない。
あたしを 信用して ついてきて。
それだけの経験は 積んできたよ、あたし。