ホテルマン時代の話。

シングルルームの他に ツイン、スイートもあるのだが

そこのウリは 和室。

ごろんと 寛げる。

あるとき 大きな台車を ごろごろと押しながら

チェックインしてきたおっさんがいた。

予約台帳を見ると、和室。

その人に その荷物はナニカと聞くと

「何でもない」の一点張り。

危険物だったら困るので マネージャーに報告して

見せてもらうことになった。

卓上コンロに 野菜や肉、食器・・・

あのね、ココは バーベキュー会場じゃ ありません。

そうしたら そいつは 偉そうに

「○○会社 課長代理」の名刺を差し出し

エライ会社なんだから 使わせろ、宿泊費用は払うんだ!!と。

いったい ナニサマなんだよ!!


・・・てなことで お断りすると 

台車ごと 出て行ったかと思ったら

戻ってきた。

宴会は取りやめたから 泊まらせろと。


仕方なく マネージャーが チェックインする。

宴会はするな、と 念を押す。


数時間後。

けたたましいサイレンと スプリンクラー作動。

あーあ、言わんこっちゃない。

ずぶ濡れのじじいは 言い訳の言葉もなく

出て行った。

もちろん 代償はいただきましたわ。