色々あって まだ立ち直っていないあたしのまわりを 


ハエが飛んでいる。


ハエで思い出したが あたしがホテルで働いているとき。


宿泊予約のセクションだった時 内勤だったのだが 


同じ部屋に ものすごくイヤな上司がいた。


当時、新人だったあたしは、その上司から、


ストレス解消なのか、よくそこでちくちくと嫌みを言われた。


他はベテランなので 気が強い人が多いし 


なかなか文句も言えないわけだ。


そこに 一匹のハエが飛んできた。


今は ヘアスプレーとか ヘアワックスとかが主流だが 


昔は ポマードとか チックというモノが 


オジサンの間では流行っていた。


それが 結構きつい香りなので ハエが寄ってくる。


上司があたしに向かって嫌みを連発しているときに 


ハエが ポマードで薄いケをがっちり固めて 


超バーコード 「なす100円です」、状態の 


上司の頭の周りを くるくるまわっていたかと思ったら、


そこにとまった。


そして、じじじ・・・という音が鈍くなったと思ったら、


じじっ じじっ ずずずー・・・と音が変わった。


なんと 上司の頭の檻に閉じこめられたのだ。


それを見て 大笑いしてしまった。


実は あたしも結構気が強いのだ。


言われっぱなしの訳がない。


まもなくして、あたしが 


憧れていたフロントのセクションに異動になったのは 


上司が あたしと同じ部屋に居たくなかったからかもしれない。


ラッキー。