小学生の頃 学芸会は 毎年「伴奏」だった。

いっけん、花形に聞こえるこの役割、実は結構 地味。

舞台の遥か下の方で、ライトも当たらず暗い場所にあるピアノ。

特に名前を呼ばれるわけでもないし、そんなに難しい曲でもなかった。

花形と見せかけて、実はきっと先生もラクしたかったに違いない。

私は どうしても舞台に立って演技してみたかった。

ある年、その年の劇の主役は ツバメ。

私は、無謀にも「主役」がやりたいと言い張った。

やっともらった役は 「ツバメ6」。

主役がたくさんいたうえに、かなり太っていた私は 

白黒の衣装は どう見ても「ペンギン1」だった。

二度と舞台には上がらないぞと 固く誓った。