「先生、私つらいの・・・」
そういって話を始めるAさん。私は今、教育相談の仕事をしている。
ここには、日に数件の電話がかかる。子どものことで、悩みをもつ保護者たち。
どこに相談すればいいの?誰か話を聴いてほしい・・・そんな思いが電話口の声に、にじみ出ている。
ここで威力を発揮するのが、コミュニケーション能力だ。
「相手の話に共感しながら聴く」という姿勢。
これが何より大事だ。
・「うんうん。そうですね~。なるほどね~。」・・うなずきやあいづちは欠かせない。
・しっかりと最後まで話をきく。
・そのあとの私の一言が、もっとも重要となる!
言葉の奥にある気持ちや考えを汲み取って共感を言葉にするのだ。
「それはつらかったですね~。」「苦しかったでしょう。」「不安でしたね~」
これぞ、コミュニケーションスキルのフル活用!
相手の声のトーンが次第に和らいでくる。
そして、最後に「ありがとうございました」と、相手の心は満たされて電話が切れる。
一つとして同じ相談はない。マニュアルなんかはない。しかし、みんな不安な中で生きていて、話を聴いてもらいたいと思っていることは共通している。
もし、私がコミュニケーションを学んでいなかったら・・・
・「はい,はい」すかざず「要するに~と、おっしゃりたいのですよね」とまとめる。
・話の途中でも、「私は~と思いますけどね」と意見をはさむ。
・相手の話のあとに「でもね、~」と諭したり、アドバイスを入れたりする。
こんな姿、このコミュニケーションを学ぶ前にはおかしいなんて思わなかった。
コミュニケーションを学んでよかったなあーと思う日々である。
私のつれづれ日記より。
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