朝倉市の秋月城址で「古都秋月雛めぐり」という、イベントをしているそうなので、ひな人形を見に行きました
大分自動車道 甘木インターから北へ約10㎞車で17分のところにある 秋月城址は「筑前の小京都」と言われる城下町です
国の重要伝統的建造物群保存地区にも選定され、城址や武家屋敷などが大切に残されています
駐車場に車を停めて、歩いていくと、まず、目に留まったのは、
種痘の父 秋月藩医 緒方春朔(おがたしゅんさく)の碑
天然痘は、今や完全に根絶されましたが、天然痘に対する当時の人々の恐怖は、想像もつかないものでした
この天然痘予防のため、人痘種痘法を、我が国で初めて成功させたのが、秋月藩医緒方春朔です
川のせせらぎに癒されます
綺麗なピンクの花は梅かな…
秋月博物館
秋月黒田藩の藩校稽古館跡に建つ博物館です
筑前の小京都と呼ばれる秋月の歴史と文化に触れることができます
こちらが博物館の入口です
展示室1においてこの秋月が領有支配していた13世紀から江戸時代や近代化が進められた時代、さらにはキリスト教の信仰がこの地に広まっていったことなども紹介されています
そして展示室2では、横山大観や岸田劉生、ルノワールさらにはシャガールやピカソなど国内外の絵画をはじめ、彫刻や工芸などさまざまな作品が展示されている美術館となっています
かわいらしい吊るし雛がかかっていました
今回は時間的に博物館の中には入らなかったんですが、少し後悔…
素敵な展示がたくさんあったようでした
博物館の南側には 旧戸波邸がありました
「藩士 戸波半九郎屋敷跡」という、石碑がありました
戸波家は黒田長興のお供として、秋月にやって来ました
家老などの要職にあった武家の家臣では最重職の家柄でした
旧秋月藩の士族ら、約400名で秋月の乱(明治初期に旧武士階級であった士族が明治政府に対して起こした一連の反政府活動)を起こしますが、退却、解散…
その後、お屋敷は旧藩主黒田家に譲られて、秋月の別邸として使われました
昭和40年、秋月郷土館開設にあたり黒田家の遺品と共に寄贈され、こうして、公開されることとなりました
平成29年に「秋月博物館」が新しく開館し、「秋月郷土館」が所蔵する貴重な資料を受け継いで、展示しています
そして、「秋月博物館」の名誉館長に秋月黒田家15代当主の黒田長幹氏が就任しました
そして、こちらが今回見に来た長屋門の雛飾り
ドドーン
こちらの長屋門は現存する遺構のひとつで、搦手門(からめてもん)、大手門に対してある裏門で、有事の際城外に逃げる時に使われる非常口の役割をする門でした
石造りの鳥居(一の鳥居)の先にあるのが、黒門、その先に垂裕神社(すいようじんじゃ)があります
垂裕神社を降りてきたところに、佛願寺さんがありました
大阪の佛願寺にお世話になった事があり、お名前につられてお邪魔させていただきました
女性の僧侶さんが声を掛けてくださり、お参りをさせていただきました
心穏やかな時間でした
そして、御朱印もいただきました
そして、見つけたのは… 川茸
川茸とは…学名「スイゼンジノリ」絶滅危惧種です
まぼろしの食材と言われ日本全国で唯一、福岡県朝倉市の「黄金川」でしか育たない大変珍しい、淡水のりです
近年、環境の悪化により収獲量が激減しており、令日では、わずかにしか採れてい
ない希少な天然ものです
川茸に含まれる栄養は、良質な炭水化物、タンパク質、ミネラル等を豊富に含む優
れた天然の自然食品です
昨年夏、原鶴温泉の六峰館でいただいて、美味しかったのを思い出します