松本清張記念館に行きました 歩く音譜

 
松本清張はここ小倉で生まれ、作家として、スタートすることになる 40代半ばまで小倉、福岡で過ごしました ふんわり風船ハート
そういうことから、こちらの小倉城のお濠の中に記念館が建てられました にっこり
 
館内はすべて撮影禁止でした カメラNG
せめてもと、エントランスにあった「北九州文学のまち」看板を…
こうしてみると、この北九州には名高い文豪が実に多いことにびっくりです キョロキョロ
竹久夢二もこのあたりにゆかりがあったんですねぇ~ ニコニコ
 
では、松本清張記念館に入ってみて… 音符
 
まず、目に飛び込んできたのは、松本清張 全著作(この記念館開館時点での全著作)約700冊の表紙が床から天井まで、ズラーッと、展示されていました 本
その光景は圧巻でした 写真撮りたかったなぁ~ ニヤリ汗
 
こちらの1階展示室では、松本清張の多岐にわたる創作活動の全貌を紹介しています
 
松本清張(1909-92)は日本の有名な作家で、国民的作家として広く親しまれ、多くの読者に愛されました
作家生活に入ったのは42歳で、遅めのスタートでしたが、絶え間ない努力を続け、現代小説、推理小説、歴史・時代小説、現代史、古代史など、多くのジャンルで作品を発表しました
作品数は1000篇にもおよびます
 
松本清張の生涯と、その生きた時代とを表した年表があります
82歳で亡くなった清張の生涯と、激動の20世紀の歴史を、自分が書いたノンフィクション作品や当時のニュース映像なども織り込んで大年表で表しています
 
松本清張は幅広い分野で執筆しました
古代史、近現代史、自伝・エッセイ、自伝的小説、歴史・時代小説、評伝的小説、現代小説、推理小説というジャンルごとに紹介しています
また、映画化された作品についても解説しています
 
上空からから見た清張の家(東京都杉並区)の航空写真があります
1968年に建てられた直後の写真です
清張は92年に亡くなるまでこの家で過ごしました
家のそばを井の頭線の線路が走っています
庭に立ってこちらを見上げている清張の姿も写っています
 
 
2階展示室では思索と創作の城と称して、松本清張の自宅の書斎・書庫・応接室を再現して展示しています
 
「思索と創作の城」
ここでは、松本清張が最晩年を過ごした東京・杉並の家の、作家活動に関する部分を、清張が亡くなった時の空間のまま、再現・展示しています
玄関のすぐ右が応接室、二階には書斎・資料室があり、向こうには二階建ての書庫があります
書庫は増え続ける資料のために増築を重ね、まるで迷路のようです
ただ一人でこの「城」に籠もり、思索と創作に専念していた清張の頭脳に迫ることができるかのような空間です
 
「応接室」
この応接室は、松本清張が最初に編集者に原稿を見せた場所です
つまり清張の原稿が初めて人目に触れる場であり、清張作品が外部と接する最前線とも言えます
清張は自身の創作に対してストイックでしたが、同様の姿勢を担当編集者にも求め、この厳しい要求に応えられた者が清張の信頼を得ることができました
部屋のあちこちに骨董品が飾られています
金銭的価値ではなく、あくまで自分の好みで選ばれた品々には、物事の本質を重視した清張らしさが現れているといえるでしょう
 
「書斎」
ここは松本清張の書斎です
清張の執筆時の様子を忠実に再現しています
書きやすいように、また、調べやすいように、机上には随所に工夫が凝らされています
本棚には、進行中の作品に関する資料を置いています
キャビネットから溢れた資料が散乱しています
スケジュール表は、病に倒れた1992年4月のままとなっています
机の上のオリジナルの原稿用紙も、各出版社から持ち込まれた資料も、いまも主である清張の帰りを待っているようです
 
今年の初め、松本清張の「顔」を武井咲と後藤久美子が演じたドラマを見て、松本清張の作品面白いなと思っていたので、興味深く見学しました
いろいろな展示を見て楽しい記念館でした