小倉城の東側にある、小倉城庭園にやって来ました 
小倉城の天守閣から見えていたあれです 
小倉城庭園(こくらじょうていえん)は江戸時代に234年にわたり小倉城主をつとめた大名・小笠原家の大名屋敷があった場所に1998年（平成10年）に復元された池泉回遊式の日本庭園です 
こちらから入ります 
入って直ぐ、「写真撮影時にお使いください」的に、和傘が広げて並べられていました 
こちらの玄関から入らせていただき、右手に進むと、書院ゾーンがあります 
その前に、こちらの左右にある竹垣を見てみましょう 
右にあるのは、「迎え虎」
「迎え虎」は真正面からこちらをジーっと覗き込んでいるようです 
迎え虎にはいっしょに「千客万来」の文字が彫られています 
たくさんのお客さんがやって来て、賑わう様子です 
そして、左には「送り虎」がいました
「送り虎」は横向きでガオーと雄叫びをあげているようです
送り虎には「麗虎招福」の文字が… 
幸運を呼び込むという意味があるそうです 
どちらの竹にも左に「小倉城竹あかり」とあります 
秋、10月終わりから11月初めに「小倉城竹あかり」が行われます 
数万個の竹灯籠(とうろう)で小倉城周辺に明かりが灯されます 
竹は繁殖力が強く、放置しておくとほかの木々が減り、土壌の保水力が弱まる「竹害」が問題になっています 
北九州市では管理が行き届かない放置竹林が9割にまで増加してしまいました 
そこで、「竹害を竹財に」をテーマにした放置竹林対策として「小倉城竹あかり」が始まったそうです 
小倉城竹あかりで灯籠として活用された竹はいろいろと再利用が考えられています 
野上神仏具店では、竹をパウダー状にして混ぜた線香をつくりをしています 
竹の香がする線香… 買ってみたい… 
小倉商業高校の生徒たちは地元企業などと連携し、食用竹炭パウダー「竹Summy（スミー）」を開発しました
竹Summyを使ったコロッケや、マドレーヌなどの販売をしているそうです 
これからもどんどん再利用法が考えられそうです 
幻想的な風景と灯籠の優しい光で、見るひとの心を優しく照らす「小倉城竹あかり」いつか見てみたいです 
玄関を入ると、綺麗な着物が飾られていました 
金糸でしょうか… 煌びやかで凛としている印象でした
庭園ゾーンを見ます 
「浮見の庭」ともよばれ、書院の広縁から庭全体を見渡すことができます 
池面が周囲よりかなり低い、いわゆる「のぞき池」となっています 
また、広縁の一部が池に張り出す「懸造り」になっているので、眼下に広がる庭の眺めが楽しめます 
日本の伝統的な建築様式である書院造りの本格的木造建築物です 
この日は何かお稽古で使われていました 
「上段の間」「一の間」「二の間」「取次の間」などからなり、それぞれ18帖の「一の間」と「二の間」は襖と欄間で仕切られ独立した座敷として使用することができます 
玄関先に和風のパラソル… 傘と和風お座布団が敷いてあるベンチがあり、私もここで写真を… 
この和の空間のその先に大きなビルが見えるのも今風と言えるのかなぁ～
この大き北九州市役所です 
こちらは体験ゾーンになります
炉を切った和室には、水屋や取次の間を備え、茶会などの催しに使われます 
また、書院の待合いを兼ねた立礼席では、抹茶が楽しめるそうです
江戸の小倉三大名物には、小倉織・三官飴・火打ち石があります 
こちらの展示ゾーンの企画展示室では、その中のひとつ小倉織の企画展をしていました
とても細かくいろんな色を織り込んで出来上がった反物はどれもとっても美しかったです
小倉織でできた雑貨、小物入れや敷物なんかがあったら買いたかったな 
機(はた)の展示や糸車の展示も興味深いものでした
もうひとつの企画展が、杉田久女と橋本多佳子の展示でした
女性俳人の先駆けとなった俳人杉田久女と、杉田久女に俳句の手ほどきを受けた橋本多佳子にまつわる物が展示されていました
今、テレビ番組などで、俳句の夏井いつき先生を初めとして、俳句が注目されていて、私も少し興味があったので、楽しく見学できました 
お庭に戻って、池の方に降りてみます 
池を巡りながらさまざまな景観が楽しめる「池泉回遊式」庭園です 
この時期は葉などの色が少なかったけれど春には桜、その後は新緑、そして、紅葉と季節の移り変わりで、その時々のお庭を楽しめそうです 
ここから、とってもかっこいい小倉城が見えました 
庭側から立書院造りの屋敷が見えます 
縁側が舞台のように造られているのもよく見えました 
少し、清水寺の舞台を思い出しました
ここで、お腹がすいてきたので、お昼ご飯を食べに行くことにします 