少し前のおはなし。
家から車で2時間半の大都会に用事があって、車を走らせ始めたけれど、15分くらい走ったところで胸がざわざわしてきて落ち着かないので、電車に乗り換えた。車は駅の近くの、24時間料金のある安い駐車場に停めた。
運転するにあたり、こういう感覚は大事にしたほうがいいと思う。無理はしない。まぁいけるいける、という気持ちに自然となるときはいいけれど、ちょっと不安だな、と思ったら、運転をやめるか、しっかり休憩をとる。
花粉症の薬の種類を変えたから、いつもと違う感じになっていたのかもしれない。
家を出る直前まで、車で行くか、バスと電車で行くか、迷った。
車は快適だ、好きな音楽をかけられるし、感染症に罹る心配がないし、重い荷物を持たなくていい。ほとんど家のようなリラックス感がある。空調も自由自在。
車を持つまで、バスや電車もすきだった。
バスや電車の、旅もすきだった。
今も、バスや電車の楽しみを、忘れてはいない。
けれど、
・感染症が怖い(いまはコロナより、はしかに怯えている)。
・申し訳ないけど、外国人が苦手(これまで、外国のひとに嫌なことをされたことが、思い出せるだけで4回ある。マナーが悪かったとかそういうことじゃなく、明確な(性的)加害)。
・電車内のほとんどのひとがスマホをいじっている状況を、目の当たりにするのがしんどい(そう言いつつ、いま私はスマホでこれを書いている)。
・高圧的な男性や、暴れる酔っ払い、痴漢などに遭い得る(これまで、バスや電車でそういった被害に遭ったのは、思い出せるだけで4回。たぶんもっとあるはず)。
そういうわけで、車に乗るほうがいつもは気楽で心安い。特にひとりのときは。誰かが一緒に居てくれたら、バスや電車もかなり安心して乗れる。
バスや電車の楽しいところは、
・車窓が眺められる。
・ほとんどの場合、予定通りの時刻に到着できる。
・本が読める。
・人間観察(という言葉を昔は使いたくなかったが、そうとしか言いようがないことを私はしている)ができる。
・内装や広告を眺めて、あれこれ考え事ができる。
・ブログが書ける。
電車に乗る前、車を置いて駅まで歩く途中で、
すきだったパン屋が閉店しているのを見つけた。
すきだったと言っても、ここ数年行っていなかったから、売り上げに貢献はできていなかった。
定休日じゃないはずなのにひっそりしていて、壁に貼り紙がしてあるから見に行くと、閉店していた。
こういうことが、最近ちょくちょくある。
・今回のパン屋。シフォンケーキが好きだった。
・遠いけど、お肉が安くて美味しいので、ときどき買いに行っていたスーパー。
・学生時代にめちゃくちゃ行った、焼肉食べ放題の店。
・学生時代にめちゃくちゃ行った、カラオケ。
・昔行ったけどあんまり私の口には合わなかった、それでも繁盛してい(るように見え)たラーメン屋。
・家族とも何度か行った、レストラン付きのパン屋。
・学生時代にたまに行った、TSUTAYA。そらもうあんまりDVDやCD借りに行くひといないよな。
・店主さんとちょっと仲良くなった、古本屋さん。
・友人が始めた本屋さん。私の癒しの場所だったのに…。
閉店が多い〜。さみしいけど、人生とはこういうものであろう。
アラサーを通り過ぎてミドサーになっているワタシ。40代という遠く思えた年齢が、だんだん現実的になってきた。
大都会に着き、用事のある時間まで、バカデカいショッピングモールをプラプラした。
レストランが20個くらいある。
(という体感だったが、後で調べたら50店舗ほどあった。おったまげた。)
階数自体、8階くらいある。バカデカい。
(ショッピングモールは、2、3階建てくらいが落ち着く。)
服屋もいっぱい入ってて何やらオシャレだが、いかんせん肥満体なもので、服は決まった店でしかほとんど買わないから、私には関係がない。
私が学生時代から、(ほぼ)全ての漫画を買ってきた漫画家、浅野いにおの最新作、「ムジナイントゥザディープ」の新刊が発売されたので、それを買おうと、本屋を探した。
本屋が、ない。
8階建てで、レストランが50店舗あるショッピングモールに、本屋が、ない!!!!!
そんなことある?(あった。)
人間は馬鹿になったのか?????(たぶん、なっていると思う。)
かろうじて本を置いていたのは、大学生御用達(だったけど私の時代は。Z世代も好きなのかはしらん)のごちゃごちゃしたサブカル雑貨屋さん。
ミドサーが入るのは少し気恥ずかしいが、入ってみると、(ヤンキー)中年夫婦みたいなひとたちもいた。
サブカル雑貨屋なのに、、、浅野いにおの新刊が置いてなかった!なんでやねん。
結局、大都会から無事帰還してから、馴染みの本屋で買った。
こんな時代であるが、私はまだ電子書籍に馴染めない。
スマホをずっと見るのがイヤだし(いまスマホで書いているが。そういえば最近、nightsの花輪さん(検索避け)が、SNS辞める宣言してたな。最高😆)、
私の敬愛する江國香織さまも、「物語には空間が必要」とおっしゃっていた。
本棚で、数センチの幅、取る必要があるんです。物語には。
(はい。いつものことですが、私の批判するもの、こと(スマホ、電子書籍、ネズミーランド、etc...)を好きなかた、あなたを否定しているわけでは全くないので、どうか気にしないで…。。)
最近面白かった本(主に小説)が何冊かあるので、近々(いつになるかな😂)ブログに書きたいなと思っている次第。
ネットに疲れたとき、紙の本に(大袈裟でなく)癒されること、めちゃあります。