無気力少しずつ、だけど確実に病に蝕まれている私の身体。その事実を知ったその瞬間からすべての周りの色が消え褪せてしまった。今まで身を粉にしてまでやってきた仕事や淡く密かな恋心も残されている限られた年月を考えるとすべてが無意味に思えてくる。それでもなお、生きたいと強く願う。それが人間の性なのか。実行せずして後悔するより当たって砕け散るほうがいい。