小学3年生のフィンランド留学体験記 第五章 3月 14.パソコンゲーム | フィンランドに1年住んでみる(在外研究)

フィンランドに1年住んでみる(在外研究)

~子連れフィンランド滞在記~
1年間家族でフィンランドに住みました(2022年10月〜2023年10月)。
準備からフィンランド生活について思ったこと、
感じたことを書き留めていきたいと思います!

 

14.パソコンゲーム

 

 今日の金曜日は最高だった!まず、休み時間に3年生集団の遊びのサッカーに初めて入れてもらえたんだ。いつもは大きなサッカー場で行われる火曜日の昼休みの本格的な試合だけしか参加していなかった。知らなかったんだけど、3年生集団は外国人クラスの子と遊んでいる場所から見えにくいフットサルコートで遊んでいるらしい。そこで、今回初めてそのフットサルコートに行ってみたというわけだ。いちいち「入れて。」と言わなくても、3年生集団のいるところに行けば、すんなり仲間に入ることができた。1人ものすごくサッカーの上手い子がいる。ドリブルで何人も抜かすんだ。すごく格好良い!でも、困ったことにみんな何を話しているのか分からなかった。外国人クラスのサッカーでは片言のフィンランド語や英語でコミュニケーションを取っている。3年生クラスのこたちは多分、フィンランド語の話し言葉を使っている子が多いような気がする。教科書には載っていないような生きたフィンランド語だ。例えば「キートス(ありがとう)」は「キーティ」と言う。さすがフィンランド人クラスの会話はレベルが高いなと思った。

 英語の授業では複数形を習った。簡単すぎてすぐ終わってしまった僕は、残りの時間エンミ先生のパソコンでフィンランド語ゲームをさせてもらうことができた。すごく楽しいゲームで夢中になってしまった。日本の小学校ではこんなことやらせてもらえないよな。

 フィンランド語の授業では今日も動物について勉強した。エンミ先生がパソコンの画面をスクリーンに映し出し、一人ずつ交代しながらフィンランド語のパソコンゲームをして盛り上がった。背骨のある生き物とない生き物を分けるゲームだった。スクリーンにゲームが映し出されているから、プレイヤーをみんなで応援した。その後に、それぞれの国の言葉で、動物の名前をホワイトボードに書く授業をした。まず、先生が哺乳類、鳥類、爬虫類などを6カ国語で書いていく。先生は漢字で「哺乳類」と書く時、携帯の翻訳機を見ながら「なんて難しいの!!」と嘆いていたので可笑しかった。先生は6カ国語の中で日本語を書くのに一番時間をかけていた。僕にはソラニ語が一番難しそうに見えた。次に、先生はフィンランド語で書かれた生き物の名前カードをみんなに配った。僕たちはその生き物がどのグループに入るかを考え、答えを自分の国の言葉で書いた。今、外国人クラスには日本語の他にトルコ語、アルバニア語、リンガラ語、ソラニ語、ロシア語を話す子たちがいる。僕はホワイトボードに並ぶ6カ国の文字を眺めた。日本語以外何を書いているか分からないけど、とても面白くて貴重な光景だ。僕やアラン、ペイジ、バンカだけが1人でスムーズに答えを書くことができた。なぜなら、このメンバーだけは同じ言葉を話す子が他にいないからだ。ちなみに、アランはソラニ語、ペイジはリンガラ語(フランス語も話せる)、バンカはロシア語、ジェシアンとブレタの兄弟はアルバニア語、その他のエレナ、ネヒル、メラル、ジェレン、マリアム、ジェミフル、ゼフラがトルコ語を話す。トルコ語を話す子は多いから、誰が書くかずっともめていた。それに問題数が4つだったから全員が書けるわけではなかった。こんな時、僕は日本人が僕1人で良かったなと思う。