今年
世界的な疫病で
世界中の文化が危機に。
太古の昔から、字を持たないころから、
人は絵や歌、舞踊、料理(料理もアートと思っている)などのアートにのせて、想いを伝え、
他者とコミュニケーションを取り、喜びも悲しみも、怒りも楽しみも分かち合い、
そうして生き続けてきた。
人は一人の力は自然の前では小さく、あっという間に消されてしまう。
だからこそ、人と人がつながり、関わり、愛し、愛され、協力して、この地球上に大きく文化を広げてきた。
(こんな話をしているといろんな思いがあふれてくるけど、今日は演劇の話)
文化って、今日明日の命に関わらないからつい、不要不急になるけど、
明後日、明々後日、一か月後、半年後の命にはものすごく、直結する
たぶん文化が無ければ1年はモタナイ。
文化を紡ぐことは今日明日に関わらない時、経済的で合理的でない、と判断されることがあるんだけど、
明後日の命に関わる。
未来の命に目を向けられなければ、生物としての本能が成り立たない。
生物はその種を残していく事が本能そのものだから。
夫まんぼは文化を紡ぐ人。
今年直面した現実は、彼が生きる意味を、目の前の希望を打ち砕いた。
生きることを否定されるほどの衝撃だったはず。
でも、何か出来る事を、今だから、紡ぐべき文化を。
進むんだ。
人は強い。
やはり。
大丈夫だよ。
紡ぎ続けるんだ。
人だから。
文化を持って生き延びてきた種だから。
まんぼは2020年9月 舞台公演を決断した。
東京と長野の往来は様々な人の不安を払拭できないため、
夫一人、家族から離れることを決断してでも、決断した。
本来やろうと思った演目ではなく、今年人類が直面した危機を、日々の苦悩に落とし込み
今年も「親の顔が見たい」を公演する。
いじめのテーマ
どのように対処するか、決して正解のないこのテーマは
誰でも経験してきたはず。
見て見ぬふりはできない。
自分と向き合う時間になる。
そして、きっと明るい気持ちを持って帰れる。
そんな演出。
9月16日から劇場+オンラインで。
今回はプロの役者の皆さまが、演劇の光を消さないために
全身全霊で取り組んでいます。
ぜひ、アートの時間を。
下記は2019年8月にいじめをテーマにて舞台「親の顔が見たい」を公演した際に、私から発信したいじめについて。
長文ですが、ぜひ最後まで読んでください。
***************************************************
「いじめ」(2019年8月公演の「親の顔が見たい」に際して2019年6月に記載;原文そのまま)
演出家の夫が、この夏、いじめをテーマにした舞台「親の顔が見たい」を公演します。
実は私も制作として関わります。
何故なら、
私自身、この作品に想いが強い。
2016年に所属団体の演出として、一度公演しています。その前に新国立劇場演劇研修所研修生の試演会でも見ました。
この戯曲は畑澤聖悟さんの名作です。
何故、夫はこの作品をもう一度やるのか。
そしてなぜ私が関わるのか。
いじめは妬み嫉みなど、人の陰な部分の本質であり、誰にでもある感情の表出であり、当事者の自殺にもつながる精神的な侵害です。そして、誰しも当事者なのです。
いじめ
経験したことありますか?
いじめられた
いじめた
あいつムカつくから追い込んだ
あの子、なんかイラっとするよね
あの時悪いことしちゃったな
あの子、苦しかったんじゃないかな
なんであの時一緒に帰ってあげなかったんだろう
いじめられた、いじめた
と自覚していれば被害者、加害者と呼ばれます。
でも自分が加害者になってたことに気づいてない、もしくは気づかないようにしている、ということはないでしょうか。
傍観者は加害者ではないですか?
私は時々、小学校3〜4年生の時の「あの子」の事を思い出します。
いじめられていました。
直接的なことをした訳ではないけど、当時の私の認識は「顔はとてもかわいいんだけど、ノロマで、服も汚れていて、みんなにいじめられている、本人ももう少しちゃんとすればいじめられないのに。いい子なんだけどね。優しいよね。でも私もちょっとイライラしちゃう」
母にもこのように話したのを覚えているのです。
詳しいことは知らないけれど、家庭事情が複雑だったようで、名前が変わって転校して行きました。
あの子はどうしているだろうか。
ニコニコ笑って可愛らしい彼女の顔を時々思い出しては、胸が苦しくなるので、日々の中、すぐに忘れようとします。
私は当事者ではなかったのか。
いわゆる傍観者だった。でも確実にいじめを認識していたけれどそれを打破する努力はしなかった。
その時の私も自分がマイノリティを抱えていたので、自分に精一杯で、何かをするのは無理だった。私もマイノリティゆえに被害者になりえるギリギリを家族、先生、友人に助けられていたので、無理だった。
でも、でも、、、
2人の子供を持った今
今の私はあの時のあの子を抱きしめたい。大丈夫だよ、と言ってあげたい。
いじめ
いじめられる方も悪い、と今も思いますか?
ほんの10歳のあの子が本当に悪いですか?
昔の事は変えられない。でもこれから生きていく私たち、そして私たちの財産である子供たちの未来を守りたい。
子供のいじめはなくならない。
それは成長過程の子供たち、それぞれのアイデンティティを確立する上で、他者と自分の中で起きる葛藤、自分に対する苛立ちのミラーイメージだったりもすると思われる。この時にマウンティングすることで自分に自信を持とうとする。ある意味の自己肯定のため。
この時に、うまく自己肯定できないことで、大人のいじめも起こるのではないか。
なくならないなら仕方ないですか?
起きた時に、起きそうな時に、当事者として向き合うこと、それぞれの立場を想像して、どうしたらいいのかを思考すること、
それで事態の悪化を食い止め、人格を侵害するような深刻な問題にしないことは、できると思うのです。
この舞台は、夫がこの戯曲を用いて、現役教師とプロの俳優と共に、日々葛藤し、丁寧に作り上げています。
観ている方に、いじめを打破する力になるよう、今直面している問題に、そして過去の自分に、あの時のあの子に、今の子供たち、これからの大人たちに、光を、未来を届けるべく。
いじめ
経験したことはありますか。
私はあります。
******************************************************
2020年9月の公演情報
◆劇場観劇予約(オンライン決済/コンビニ支払い)
◆劇場観劇予約(オンライン決済)
https://engeki.jp/pass/events/detail/729
◆オンライン配信鑑賞予約(オンライン決済/コンビニ支払)
★現在クラウドファンディング実施中。後、2日です!
どうかお力お貸し下さい!
https://camp-fire.jp/projects/view/310626
