今日は海で絵を描きました。


大好きな海。

6月の個展では海をテーマに作品を描きましたが、こうやって海で実際に絵を描くのは初めて。


波の音が近い。

風を身体全体で感じる。

素足に触れる砂の感触が心地よい。


まるで海と自分が一体化しているよう。


そんな感覚に浸っているとどこからともなくインスピレーションが湧いてくる。


描いている最中

温かいような何かが湧き上がるような。


海に包まれているような。


自然のなかに身を置くと、そのエネルギーみたいなものをダイレクトに感じ自分の心と身体がつき動かされる。

そこから湧き上がる感情。

みえてくる情景。

それを絵にするのだ。



なんだろう。

「生きる」「描く」「死ぬ」

あの場にはそれしかなかった。

それ以外のことは無い。


うまく言えないが、究極これだけなんではないだろうか。

そのことは私をとても安心させた。

複雑なことは無い。ただそれだけなんだ、それだけでいいんだ、と。



魂が突き動かされ、感じたことを描く。

そうやって生まれた絵をこの目で見る。


この一連の行為は「わたしは生きている」と感じさせてくれる。

普段の生活で「生きているな」とリアルに感じることはあるだろうか。私は無い。生きていることが当たり前過ぎて。



絵を描いている時が一番「生きている」とリアルに感じる。生きていると感じるということは死も同時に意識するということだ。


描いている。

生きている。




描くことは生きることなんだ。

と気づいた。


描き終わった絵を見て愛おしくて仕方なかった。

絵は自分の子ども、とよく言うけれど
私の場合は自分の生命のカケラという表現の方がしっくりくる。

自分はいままさにここで「生きている」
そしていつかは必ず死ぬ、
と感じたペイントでした。

出来上がった作品。
紙ではなく布に描きました。

海のなかに一筋の光が見えた。
暗闇のなかでずっと光り続けるあたたかな光。
鈍い光だけれどそのあかりが絶えることは無い。
そのあかりは自分自身なのか。誰もが持つ希望なのか。
ともあれ、人は生きている限り希望を持ち続ける生き物だと思う。



ありがとうございました。




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