こんばんは、正富明日香です。

昨日は、岡山から駆けつけてくれているおばあちゃんと一緒に、サントリーホールへ私の姉が出演する演奏会を聴きに行きました。

私の姉は、現在関東を中心に活動しているフリーランスのトロンボーン奏者です音符

今回はエキストラとして出演しているとのことで、その応援に行きました。

そしてたまたま、昨日の演奏会はマリンバとオーケストラが共演する回でした。

その名も

東京交響楽団&サントリーホール「こども定期演奏会」2015シーズン《オーケストラ・タイムマシーン》第56回 「私たちの時代」近代~コンテンポラリー



指揮は、飯森範親先生。
マリンバは三村奈々恵さんでした。

今回演奏されたマリンバコンチェルトの作品は吉松隆さん作曲の「バード・リズミクス」から第3楽章「Bird Forest 鳥の饗宴」



もとはマリンバコンチェルトではないですが、特別演奏としてカバレフスキー作曲の『道化師』から「ギャロップ」も演奏していました!!

マリンバで演奏するのにピッタリの
名曲ですよね(o^^o)

オーケストラをバックに、感激でした!

そして今年度の演奏会のコンセプトである《オーケストラ・タイムマシーン》も、とても興味深いもの。

今年の4月から今回までで計4公演だったようです。

①バロックと古典
②ロマン派前期
③ロマン派後期
④近代~コンテンポラリー←今回はココ

こども向け演奏会ということもあるのでしょうが、プログラム解説や、演奏会が成り立つまでの工程を紹介しているページがとてもわかりやすくて、見易い。

こどもだけに関わらず大人が見てもとても親しみを持てます。

言葉の言い回し方や、表現をやわらかくして伝える手法など…。

飯森先生のMCも、とても丁寧でわかりやすいんです。
難しい内容を喋っているはずなのに、意味がスッと身体に入ってくるかんじで。

こういう演奏会は、とても勉強になります。

以前、私はマリンバの今を語ると題してブログに記事を書きましたが


マリンバ奏者の三村さんと指揮者の飯森先生の対話で、とても共感出来るものや、今を生きる音楽家ならではの言葉だなぁと思うことがありました。

(回想です)

「例えばストラヴィンスキーの春の祭典も、作曲された当時はあまりに斬新で技術的にも難しかったから、きっと初演したときもボロボロだったのではないかと思う。
でも、今やこの曲は名曲中の名曲でどこのプロ楽団でも、数回のリハーサルですぐ本番が出来ちゃう」

「この吉松隆さんのバード・リズミクスも今はとても技術的には難しいかもしれないけど、50年後、100年後には当たり前に弾けるようなマリンバのレパートリーになっているかもしれない」

「マリンバはまだまだ発展途中の段階なのです。いつかこの曲(バード・リズミクス)を完璧に弾いてくれる人が現れることを期待しています」

このようなことをおっしゃっていました!

昔に比べて、演奏の技術は格段にレベルアップしていると言われています。

偉大な作曲家は、その当時としてはテクニック的に不可能かもしれないけど、その曲が将来へ受け継がれていくことを仮定して、敢えて作曲するということもあるんですね。

マリンバのレベルも確実に上がっています。
昔よりもマリンバが普及してきたこともありますが。

少し前までは高校生が弾くような曲だったのを、今では中学生、さらには
小学生が弾いたりもするんですよね。

すごいです!

当たり前のことだけれども、今を生きる私たちは、音楽の歴史の中の今という瞬間に立ち会っているということなんですよね。

このことをきちんと伝えているこの演奏会を、素敵だなと思いました。

私も音楽をどんどん発信していけるように頑張りますニコニコ