炎天下の山奥スタジアム
朝一番の第一試合
強豪校に立ち向かう!
初回に先制点を得たのは、我がチームだった。
我が高校が一丸となり、炎天下の応援は続く。
やはり、強豪校。
あっという間に、逆転され4点差をつけられる。たが、しかし諦めていなかった。
7回の攻撃で、野球の神が降臨するかのような、奇跡の一点差まで追い付く。
さぞかし、強豪校は焦ったことだろう。
だが、粘りも虚しく、一点差のまま試合は終了。
これで引退。
涙止まらなかった。

息子は、最後まで、打席には立てなかった。
一塁コーチャーのままだった。
後ろ姿しか、見えていなかった。
これが、少年野球から恋い焦がれてきた、高校野球の現実なのだ。
だが、不思議と悔しい気持ちはない。
むしろ、全校生徒学校関係者全員に、夢と希望をもたらせた、そんな試合を見せた野球部に感動していた。

息子よ、君はずっと頑張ってきた。
辞めたい時も、数え切れない程あったはずだ。
だが、腐らないで続けた。
母は誇りに思う。
もう、野球頑張らなくていいよ。
明日から受験生だから。
君に拍手。