一家惨殺事件のあった村

おぞましい真実に迫っていく。

 

 

大学生の友部清玄(トモベキヨハル)は、社会民俗学の嘉形教授の高時給の夏休み住み込みバイトに応募し採用される。バイト先は辺鄙な山の中の集落「牛土(ウシド)村」、嘉形教授に届いた怪談投稿のメールや葉書などを整理する仕事。

 

清玄は「牛土一家6人惨殺事件」のあった古い屋敷に住み込む。土地の水を飲んではいけない謎の条件つき。

 

真面目に仕事する清玄はメールを読むうちに「神の村」の尾久塚神社に行った学生と「女子大生殺人事件」の学生に接点があると気づく。尾久塚神社とは、清玄が滞在する屋敷のそばにある神社、「神の村」とは「牛土村」のことか?

 

天に護られた「神の村」は400年近く災害ゼロで作物の実りも良く飢餓知らずという。なぜ?どんな理由があるのか?

 

山に入ったら、山のものに名を知られるな、呼ばれても答えるな‥

得体の知れない妖しいものが、音を立てて叫びながら近づいてくる‥

遠縁にイタコがいる清玄が自動書記を始めると‥

 

尾久塚神社に隠されたものとは?

「牛土村」が犠牲にして得たものとは?

 

妖しのもの、魔のものがもたらすいくつものエピソードの怖さに震えます。閉ざされた村の残酷すぎる忌むべき因習、犬神憑き、白い石、人柱、ホラー満載の因縁の村から逃げ出したくてもがく村の若者。

 

清玄は、おぞましい真実を暴き決断します。ひぃひぃとか、ざざざざざとかの音の表現も怖さを盛り上げて、暑苦しさも少しは紛れるかもしれません。清玄の良識やマトモさが読んでいて救いです。

 

夢の中で質問されたら答えてはいけないの意味にぞわっときました。