朽無(クチナシ)村の怪談会

通夜の晩に怪談話をすると死者の魂が蘇る

 

 

≪僕≫は4年前にホラー小説大賞に入賞しホラー作家となったが、現在はスランプに陥り書けずにいる。本当はミステリ小説を書きたいのだ。

 

担当編集者の祭坂壱子から『通夜の晩に怪談話をすると死者の魂が甦る』と言い伝えのある朽無村の怪談会へ、強引に連れて行かれる≪僕≫。

 

通夜の晩に故人の友人3名が怪談を始めます‥

 

怪ノ一

朽無村で合宿した中学生が肝試しで見た不可解なものは幽霊か?

 

怪ノ二

家政婦が見た主人一家のいざこざ、謎めいた死?

 

怪ノ三

故人の会社の社員との朽無山登山、宿泊場所で見たおぞましい化け物の正体は?

 

呪法で死者を甦らせ「復元」することはできるのか。が、甦ってほしくないものが甦ってしまい大混乱します。

 

 

三つの未解決事件の謎を鮮やかに解き明かした≪僕≫は、鼻高々の得意の絶頂だったのですが、すべてひっくり返されます。編集者からは、人並み以下の推理力しかないのに推理小説なんて書けるはずがない、とこき下ろされ意気消沈。

 

コメディなホラーではありますが、首のちぎれた死者が甦りつきまとったり、頭蓋骨の入った石の箱から血が滴り落ちたりなどの場面もあります。

 

がちがちというより、ゆるいユーモアにぞくっと震えながら楽しく読みました。

≪僕≫がホラー作家として大成することを祈りたいですね、はい。