傑作時代長編ミステリ、シリーズ第三作

結ぶも断ち切るも商いのうち

女着物に身を包んだ「えにし屋」お初が手繰りよせる若夫婦離縁の真相とは。

 

浅草寺近くの『えにし屋』は、人の縁(エニシ)を結んだり切ったりする商いをしています。

 

かしらは才蔵(サイゾウ)、子分のお初(ハツ)は体は男だが女の姿して、娘でも年増でも老婆でも自由自在に変わることができます。

 

『えにし屋』に持ち込まれたのは、米問屋の娘お藍(ラン)が離縁され戻ってきたが良い縁を結べないか、という話でした。

 

お初は、お藍の嫁ぎ先だった吉井屋の向かいの甘酒屋で聞き込み調査を始めます。

 

お藍が井戸に飛び込み未遂

お藍のお付きの女中の謎

お藍と元夫との出会いと絆

 

お藍が嫁ぎ先の庭で見た人骨

お藍の女中が殺された!

 

お藍の元夫が毒殺されそうになる

元夫の両親の忌まわしい過去と罪

 

好きなのに相手を思い離縁した二人

お初が二人の縁を結び直そうと奮闘し、複雑に絡み合った過去を暴き解決します。

 

 

才蔵とお初は、身寄りのない男の子2人を引き取り男4人暮らし。男世帯というシチュエーションが新鮮です。ま、女中はいますけど。妖しく不思議な女装の男性が活躍して事件解決する物語です。

 

わかりやすく自然な流れでテンポよく、話が進んでいくので読みやすいです。縁を結んだり切ったりする仕事、厳しいなかにあたたかさも感じられました。