無意識のせいか、何のためか。
首を痛めたので、予定を変更して自宅で寛ぐ。
昼寝をした。
昼寝というか首が痛いから休むため。
起きたら懐かしい親戚たちが私の実家へ集まっていた。
廊下から眺める庭があって、まだそこには懐かしい祖父が植えた桜や椿の木まであった。
父の作った小さな池もある。
夢の中でも私はうたた寝をしていた。
どこで寝ていたかわからないが、親戚のおばさんたちの声で気づいた。
今では亡くなったおばさんもいた。
母もいた。
父の姿もないし、おじさんたちの姿もなかった。
全部女性。
夕方を過ぎ、薄暗くなった時間帯だった。
ガサガサと音がするので目をやると、大きめのトカゲが現れた。
ベージュと黒の模様がある。
庭のあちらこちらに生物がいる。
黒い何か生き物も見たがもう何だったのか忘れてしまった。
昔はこんなにたくさんの生き物は見なかったなと思った。
昆虫くらいだった。
蝉とかカナヘビ、銀トカゲ、バッタや蝶。
なぜか、私は玄関口に佇んでいた。
「まりちゃん」
私を呼ぶ声がする。
おばさんの声。
けれど、返事はしなかった。
同じ空間にいるのではないって思えたから。
誰が生きていて誰が亡くなっているのかさえわからなくなった。
流石に祖父母は出てこなかった。
父母が弟夫婦たちと一緒に建てた3階建ての家ではなかった。
懐かしい部屋の中。
ジュエルの姿を見たとき、これは現実ではない、夢なんだと気づいた。
それで夢は終了した。

