治療室前の廊下で待っていた。
外から警察官が2人やって来た。
何か事件か?
私と同年代ぐらいの男女を連れ立って治療室へ入っていった。
その女性らしきが誰かを呼ぶ声がした。
呼ぶというより、叫んでいる。
息子か、娘の名前だろう。
もう心臓は止まっているようだ。
しばらくして、夫婦と見られる2人が警察官とともに治療室から出てきた。
私の反対側のベンチに座る。
なぜ、こんなことになったのか

次々に家族が集まってくる。
詳細はあえて書かないが、
泣きながら、名前を呼び、自分の言ってしまったことを詫びる。
誰にでもなく。
人のせいにする者もある。
また、別の者がそれをなじる。
だんだんも気持ちが悪くなったり、眠気がやって来たりした。
自ら命を絶つのはいけないこと。
備忘録として記す。
