
3年半後、弟が生まれ、私は喜んだ。
かわいくてたまらなかった。
母は男の子だからか?とてもかわいがった。
私は弟が羨ましかった。
どの家庭にもある話だ。
弟が幼稚園か、小学校に上がった頃。
冬の寒い日、リビングのストーブの上のやかんを手に持ち、弟の前に立ちはだかった。
驚かせるつもりだった。
ちょっと怖がらせるだけ、、、、。
まだ、子どもだった私には満タンのやかんは重く、不安定になり、弟の左腕に噴きこぼれた。
火の付いたように泣き叫ぶ弟。
我にかえり、自分のしたことに驚いた。
泣き腫らした顔のまま、登校した。
何十年も経った今、弟は何とも思っていない。
加害者である私の方が小さなトグロを巻いている

その事件で私はさらに鎧を厚くした。
鎧を溶かすのは、「愛」しかない

