山口小夜子というモデルがいた。
小学生の頃、ベラを見た時の衝撃と同じように、高校生の時、山口小夜子という存在を知った。
憧れの人。
癖のない黒髪で、前髪をプツンと切りそろえた美しいボブスタイル。
切れ長の瞳。その目にさらにキリリとアイラインを引く。
ものすごく憧れた。
小夜子さんの真似をした。せめて、ヘアスタイルをと。
けれども、髪質が違う。思うようにいかない。
化粧を真似てみた。
憧れの人に近づくには、真似るに限る。
小夜子さんのエッセイが出版された。
パリコレで活躍していた当時の彼女は、他の外国人モデルと自分を比較した。
自分を鼻が低い、(パリコレモデルにしては)背が小さい、
細い目などと書いていた。
こんなに美しいのに。
逆に外国人からすると、神秘的でとても美しい彼女に憧れた。
好き嫌いはあれど、誰しもないものが欲しいのだ。
小夜子さんは、日本人の良いところを全面に出していた。
そして、眩しいくらいに輝いていた。
自分を活かすのは、長所と短所を知ることから始まるのかも。
長所を思いっきり伸ばす。
欠点を個性にする。
広いおでこも、祖父に鼻ぺちゃと言われた鼻も、癖っ毛も、まず好きになる。
やっぱり「愛」が要る。
