松本真理子@Mariフラメンコ教室です。
「すごく勉強になる!」
「力をもらえる!」
と大好評のフラメンコの曲種を紹介するシリーズ。
10回目はカ―ニャです。
ソレアの原型だと言われているカーニャは、
3拍子系(12拍で1コンパス)の曲種で、ラメントと呼ばれる呪文のような
嘆き唄が特徴的で、マントンやバタ・デ・コーラを使ってよく踊られます。
ポロとカーニャは、同じような地位を確立していて大変似ていますが、
ポロのみで踊ることはありません。
19世紀初めに、アンダルシアではよく歌われていた流行りの曲ですが、
ソレアほど発展しなかったため
現代ではソレアほど重要視されなくなりました。
ポロは、カンテがメインのため説明を省きますが
スペインの文献によると
ソレア・アポラ、ポロ・デ・トバロ、エル・ポロ・ナトゥラルがあります。
見本映像は、ミラグロス・メンヒバルのカ―ニャです。
こんな古い貴重な映像を見つけて興奮しました。
十数年前、バタ・デ・コーラといえばミラグロス・メンヒバル
と言われるくらい、ミラグロスのバタは有名でした。
とても重いバタを軽々と蹴りあげ
軸もぶれずに素晴らしいの一言です。
そしてブラソやマノ、手の使い方のきれいなこと!
最初のラメント(イイイイー)が5回歌われていますが
カンテの故アルバロが正しいのは6回だ!と力説していたのを思い出します。
5回でも間違いではありませんが。
レトラがかなりゆっくり歌われていますが
最近ではソレア・ポル・ブレリアのように早いテンポで踊られることが多いです。
この映像はトラディショナル(伝統的)な振付で
フラメンコの原点に戻れる映像ですね。
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