兄は当時1歳の息子がいて、甥はお父さんの記憶がない。
今は写真の中の兄をパパと呼び、毎日仏壇に手を合わせている。
そんな甥との関係について私は3年の間、ずっとめぐらせていた。
どんなことを伝えてあげられるのか、おばさんとしてうるさい存在ではなくて、
でも自分をどこか気にしていて、見守っていてくれる、そんな存在にはなれないものかと。
そこで毎年の誕生日に本を贈ることに決めた。あと、手紙も添えて。
あえておもちゃやほしいものは聞かなかった。年齢が大きくになるにつれて、兄も読んでいた
本を贈りながらお父さんとの思い出も手紙に綴れたらいいと思う。
何のアクションもなくてもいいのだ。
だから秋のあの日は私が彼の成長を強く願う日であり、どこか遠くにいるおばちゃんが
僕を祝ってくれていると思ってくれればそれで十分だと思っている。