父は自営業で片田舎で建築関係の会社を営んでいた。

母も技術屋の父の元、事務仕事の傍ら私を育児していて私は大方保育園か、祖母の元で過ごしていた。

9歳の頃、世の中はバブル絶頂でこれまで苦労した父は暴飲暴食が激しく、突然心筋梗塞で倒れてしまい、そんな時も私は祖母といた。

私はとにかく祖母が大好きだった。やさしくしてくれるから、とか、どこかへ連れて行ってくれるからとか、そういう物理的に得をしたから(甘いというのか)好きだった訳ではなく、家にいて、じっとあみものをしているから、その居心地が好きだった。

その頃、はっきりと”寂しい”という自覚はなかったのだけれど、たぶん、私は両親の放し飼いの状態にとても寂しかったのだと思う。

そこが私が自分の子育てを考える指標になっている。誰かにえらそうに言えることではないし、家庭によってそんな指標はぜんぜん違うのだろうけど、私はあの時にとにかく寄り添っていてくれた祖母に感謝している。