皆さまテレビ報道などでご存じの通り、感染力の強い麻疹(はしか)の患者が近畿地方を中心に今年に入って少なくとも20人みられています。

 

これを受けて麻疹ワクチンを希望される方や麻疹抗体価の検査を希望される方の問い合わせが最近は多いです。

 

麻疹の予防にはワクチンが極めて有効です。

1回のワクチン接種で麻疹の抗体ができる割合は約95%です。

より確実に免疫をつけるため、現在は2回のワクチン接種が定期化されています。

 

2000年以降生まれの方は定期接種をしっかり受けておられれば2回の麻疹ワクチンを接種済みの可能性が高いです。

それ以前の生まれの方は1回接種の可能性が高いですが、1972年以前に生まれた方は接種0回の可能性が高いです。

 

ただ50歳代以上の方はワクチン接種0回でも、幼少期に感染して免疫を持つ可能性が高いと思われます。

(ちなみに院長も幼少期に麻疹にかかったそうです。)

 

特に注意が必要なのは50歳未満で1度も接種を受けていない方、また1回接種で海外渡航を考えている方です。

 

ワクチンの接種歴が2回未満で麻疹風疹(MR)ワクチンの接種を希望される方には、まず麻疹抗体検査をして頂いております。

この結果抗体価が低い場合に、ワクチン接種をおすすめしております。

 

ただし現在麻疹ワクチンはほぼ流通しておらず、かわりに麻疹風疹(MR)ワクチンを打って頂くことになります。

麻疹風疹(MR)ワクチンも供給に対し需要が上まわっている状況です。

小児の定期接種を再優先にするため大人の方への麻疹風疹(MR)ワクチンは、ワクチンの在庫の状況をみながらとさせて頂いております。

麻疹抗体価が低くても接種までお待ち頂く可能性がありますのでご了承下さい。