2023年の漢字は「税」でしたが、
息子が選んだ漢字は「継」でした。
高1の選択科目(書道、音楽、美術)で書道を選んだ息子。
音楽や美術が楽しそうだと思った息子でしたが、
一番左手を使わないのは書道だろうと考え
書道を選択しました。
カレンダーに漢字一文字を入れる課題が出て、
悩んだ末に選んだ漢字は「継」でした。
何で継にしたのかな。
何かを引き継ぐのかなと思っていたのですが、
聞けば、「パパがいつも継続が大事!継続が大事!って言ってるのが頭をよぎって、継にした」とのこと。
息子が10年ずっと継続してきたことは、
足のリハビリです。
前回の手術を受ける前、
この手術を頑張れば、苦しくなく沢山走れるよと言って聞かせていました。
手術中に起きた思いがけない合併症により、悪くなかった右足も悪くなってしまいました。
夫は「合わせる顔がない。」と話していました。
夫のなんとか直してあげたいという気持ちは、
息子にも伝わっていたと思います。
ですが、残念ながら、息子の足を直すために適切な指示を出せる人は、私達の周りにはいませんでした。
整形外科医はちょっと足をさわり、
関節が固まらないように足を動かしてね。
というくらいのものです。
アキレス腱を切って繋げる手術など、
外科的な手術をしないかぎりは、
基本的には足の補装具を処方する事、
リハビリを受けられるように処方箋を出すくらいでした。💦
リハビリ病院を退院する時、
車椅子ではなく
足の補装具を履いて、自力で歩けるようになった息子。
この補装具を履かずに普通の靴を履かせてあげたい一心で、必死のリハビリが続きました。
毎朝出勤前と夜の帰宅後
息子をうつ伏せにさせ、
夫は、自分のみぞおちの部分にタオルをあて、
上から力をかけていき
息子の硬くなった関節をのばしました。
長期休み
超音波(自宅用に夫が購入しました)をあてたり、手探りで色々試しました。
足の神経をやられているため、
ほっておけば、どんどん足の拘縮はすすみ変形がすすんでしまうのです。
「補装具を履いたら歩けるでしょ?」
というレベルでは納得が出来なかった夫。
息子も痛いリハビリを毎日パパと頑張りました。
退院後約一年たった時。
リハビリ病院のPTの先生が息子の足の変化に驚きました。
補装具を履かなくてもいいという判断になりました。🙏
息子の装具屋さんに、補装具を履かなくてもよくなった話をしたところ、
とてもびっくりして喜んでくれました。
自分は2000人以上は補装具を作ってきたけど、
一度補装具を履いて外れた人は、今まで1人だけしか見たことありません。
2人目です。と。
ですが、身体の成長とともに足は硬くなりやすくなります。💦
中学受験の勉強。
中学に入れば忙しい生活。
ハードなリハビリをする事は難しくなってしまいました。
現在続けているリハビリは、
壁を背にして、
息子が右足の足首の関節周りを伸ばすために
自分の体重を乗せていくリハビリです。
息子自身の体重で少し伸ばした後、
夫(私)が息子の右足に自分の右足を乗せます。
2人分の体重を使ってのばしていきます。(夫考案)
これをした後は、踵が床にきちんとつくため、歩きやすいのです。
朝晩続けてはいますが、やはり悪化は避けられませんでした。
ついに高1の春、再度補装具を作ることになってしまいました。
「こんなものを学校に履いていったらおしまいだ。」という息子に、
「リハビリをやったからいいわけじゃない。
昨日よりも良くなるところまでやらなきゃ悪くなるんだ。
面倒くさいことから逃げていたら、将来もっと面倒くさいことが起こるんだって言っただろう」と。
親子のバトル、毎日のリハビリは続きます。
私も息子の足伸ばしをサポートするのですが、
自分の右足を息子の右足の甲のちょうど曲がる関節の部分にのせ、
力をかけていくやり方が、夫ほどはうまくいきません。💦
「ママは下手。パパがいい。」と言われます💦
ですが、いつも自宅にいる私ができなくては意味がありません💦
「足伸ばしするよー!」と言われれば駆けつける私。
乗られる息子も痛いけれど、乗っかる私も痛い
時間をはかる目的と、息子と自分への応援歌のつもりで、アレクサに曲をかけてもらう事にしました。
アレクサ、あいみょんのマリーゴールドをかけて!
曲が終わるまでの足伸ばし。
頑張れ息子!
頑張れ私!
結果、息子はあいみょんのマリーゴールドが嫌いになりました。
まだまだ継続の日々は続きますが、
明るく継続していきたいと思います。