初めて投稿します。

私は落語が、特に春風亭いっ休さんの落語が大好きです。自分が生まれて初めて落語という言葉を目にしたのは、もともとバレエやダンス好きで子供の頃にダンス雑誌で柳家小さん師匠のお孫さんで有名なダンサー、小林十市さんのインタビューからでした。子さん師匠は剣道を嗜み、いかにも高僧のような風貌… 残念ながらそれしか理解出来ませんでした。後年、国立演芸場にて小さん師匠の肖像画を拝見したら、不思議と懐かしく感じました。なぜでしょう?

私の第二の落語経験は、高校の時、鑑賞教室か何かで柳家喬太郎師匠を聴いたのに全く記憶に残ってない。

運命的と言うか、決定的な瞬間は、歌舞伎が好きになり、乳房榎を中村勘九郎丈で拝見し、原作が落語だと知ったこと、そして春風亭一之輔師匠の圧倒的な面白い文章に引き込まれ、一之輔師匠の落語から落語を観るようなったことです。一之輔師匠の『まくらの森の満開の下』はやはり歌舞伎化された、文豪、坂口安吾の『桜の森の満開の下』をパロディ化したようで、題名だけでも目から涙が出てきました。私が流行病で寝込んだ時もこのマクラ集のアイスクリームという件は何回も目に入れて励まされました。

今は一之輔師匠の勉強会や落語会で開口一番をなさっていた、師匠の三番弟子であられる春風亭いっ休さんの虜です。伸びやかな語り、歌舞伎俳優のような仕草を目にし、専門家のようには説明出来ませんが、なぜこの噺家は昇進しないのかしらと思っていたら、昨年秋に二ツ目になられまして、これからもずっと応援したいです。

続きはまた近いうちに…