個人的な思い出話、大好きだった本のことについての続きです。
これも小学校後半から中学生くらいまでの話ですが、マザーグースとの出会いについて。
音楽や英語にもつながっていく、自分にとっては重要な存在だったかも。
 
■本との思い出(その2)
 
 「マザーグース」とは、英語の伝承童謡の総称。
さまざまなわらべ歌、遊び歌などで、日本でも広く知られている「メリーさんの羊」「ロンドン橋が落ちる」などもマザーグースです。
 
 小学4年か5年の頃、すばらしい詩画集「マザーグースのうた」(全5巻、草思社)に出会って、宝物になりました。もうボロボロですが今も大事に手元にあります。

 挿絵は堀内誠一さんが手掛けたもので、どれもとってもおしゃれで美しくてキラキラ でも時にはおどろおどろしくて。ガーン
(マザーグースは、かわいい歌ばかりではなく、ナンセンスやヘンテコなもの、かなり怖い歌詞の曲も多いです)
 イラストとしては、その後他社から文庫で出た和田誠さんの版も有名ですね。ちょっぴりとぼけたほのぼのテイストで、それもまた素敵ですが、私は断然、堀内版推しですラブラブ
 


 なんといっても谷川俊太郎さんの訳が素晴らしく、うまく意訳しながらもちゃんと韻を踏んでたりして、さすがの名訳ぞろいでした。
 そして草思社版のすごいところは、巻末には(とても小さい字だけど)原詩(英語)も載っているのです。本編(和訳)と合わせて対訳として読めるわけで、これは私が英語に興味を持つ大きなきっかけになったといえるかもしれません。
 ずっと後に、英語圏の文学などに触れていく過程で、そもそもマザーグースの基礎知識がないとまったくダメなことを思い知るわけですが・・・
有名なところでは、映画の「お熱いのがお好き」とか「そして誰もいなくなった」も、マザーグースからタイトルが取られてるんですよね。
 
 しかし、マザーグースの詩がどんな曲なのか、ほとんど知る機会はありませんでした。
今ならネットで検索してすぐ動画で見られるものでも、当時はなかなか(特に子どもにとっては)触れる機会がなかったんですよね。
冒頭にも挙げた「メリーさんの羊」や「ロンドン橋が落ちる」くらいしか知らなかったのですが、その少し後、6年生のときにラジオの基礎英語をしばらく聞いていた(やらされてた笑)時、マザーグースを初めて旋律がついた歌として聴けて、すごく興奮しました。ラブルンルン
たしか土曜だけ?息抜きに英語の歌のコーナーがありました。

 1巻の表題作でもある、
What are little boys made of?(おとこのこってなんでできてる)
とか、
Sing a song of six pence
Hot cross buns
Old king Cole
とかとか。
毎月のテキストに楽譜も載っていたので、そこばかり熱心に復習してました。てへぺろ
すごい懐かしいな~ラブラブ(さすがにテキストはもう保存してません)
 
 ずっと後、就職後くらいに出会うのですが、実は草思社版の別巻として、楽譜を掲載したこんな本も出ていました。

推薦者もすごいアセアセ


    ピアノの運指やコードまで付記されていて、かなり実用に踏み込んだ作りですね。
 ただし歌詞としては谷川訳に合わせた譜割になっており、メロディーとは必ずしも合わないので(合わせて訳したわけではないので当然ですが)、そこは評価が分かれるところかも。原詩は掲載なし。
    いま見てみても、私はあまり音楽としては頭に入ってこない感じです。
まあこれはこういう作品ということなのでしょう。
 
 その後、子育て時代には、テレビで子ども向けの英語番組なども放送されていて、子どもと一緒に手遊び歌を楽しんで見たりしてました。
基礎英語(しかもラジオ)しかなかった時代とは隔世の感がありましたね・・・爆  笑
 
次回に続く!