“赤いお城”で目覚めた朝。

ベランダからは遠くに『台北101』も見えました。

しっとり空気が湿っていて、きょうはなんとなくスコールがありそうだなぁ。


きょうは、台北郊外の町・十分(シーフェン)と九份(キュウフン)を目指します。

元気よく出発!

 

まずは、台北からTRAという電車に乗って、瑞芳駅へ。

次に乗り換える平渓線は、1時間に1本しかありません。

瑞芳駅で30分ほど待ち時間があったので、途中下車してみました。


台湾のパトカーを見たり、饅頭を食べたり…

続いて、黄色い電車の平渓線に乗り込みます。

車窓の景色が、見る見るうちに山になってきて…

おっと近っ!

民家ギリギリのところを走ったかと思ったら、十分駅に到着。

駅に着くと、線路上で、みなさん“ランタン上げ”をやっています。

ここ十分は、台湾の中でも神様の棲家に近い場所とされていて、

ここからランタンに願いを込めて飛ばすと、神様に思いが届くのだとか。

すぐにでもやりたい気持ちでいっぱいでしたが、

息子がお昼寝タイムに入ってしまったので、のちほど…

 

息子はおとーさんにおんぶしてもらって、線路沿いを歩き、『十分大瀑布』を目指します。

暑い、あつい!

ここで、息子が目を覚ましました。 

重いので、がんばって歩いてくださ~い!

『十分大瀑布』は、公園内にある大きな滝。

台湾のナイアガラとも呼ばれるそうなのですが…

 

ん?

水に勢いがない!!!

今年は、沖縄が雨不足であるように、

同じような天候の台湾も雨が降っていないのでしょうね。

チョロチョロ…小瀑布です。

 

散策しながら、駅の方へと戻ります。

途中パイナップルを発見!

触ってみると…

イテッ!

 

さぁ、いよいよランタン上げに挑戦です。

が、ここで空模様が怪しくなってきました。

遠くに雷の音も聞こえます。

 

ん~、あと15分もしたら、雨が降り出しそうだなぁ…急げ!

ランタンに墨でお願い事を書きます。

息子も楽しく筆を入れて…おっと!!

私のワンピースに、べっとり墨をつけてくれました(泣

 

いざ、打ち上げです!

熱気球と同じ仕組みで、中にろうそくを入れて飛ばします。

想いをこめたランタンが雷雨に打たれやしないかとヒヤヒヤ焦りましたが、

無事、空高く飛ばすことができました。

 

打ち上げ成功の後は、お守り選び。

好みがよくわかっていて、おとーさんには水色に紫の花、

私には黄色にピンクと紫の花が描かれたランタンのお守りをチョイスしてくれました。

自分の分はもちろん黄色です。

 

そして、案の定、どしゃ降りになったので休憩。

ふらっと入った食堂の牛肉刀削麺がおいしかった!

1時間に1本の平渓線に再び乗り込み、また瑞芳駅へ。

大変混んでいましたが、わざわざ車掌さんが車掌室を開けてくれて、息子を座らせてくれました。

雨なのか汗なのか…びっしょり。

 

瑞芳駅からはタクシーで九份に向かいます。

一律料金になっていて、205元でした。

明瞭会計安心です。

 

タクシーを降りると、そこは見晴らしのよい高台。

九份は山間のイメージがありましたが、海もきれいに見えました。

九份の街の散策スタート。

まずは、小さな飲食店やお土産が購入できる雑貨屋さんがひしめく通り。

息子は、真っ先にオカリナのお店へ入って行きました。

 

オカリナが有名とは知らなかった私は、その美しい音色にびっくり。

お店のお兄さんが、『千と千尋の神隠し』の曲を吹いてくれました。

「黄色の車の、買う!」

とてもよい記念のお土産になりました。

私が吹いても、素敵な音階を奏でてくれます。

 

さらに、看板ネコをなでたり、魚だんこのスープを飲んだりしながら、

必死に石段を下っていくと…

あの有名な景色に出逢いました。

『千と千尋の神隠し』の舞台に似ている、とされてきたこの建物。

息子が、決して写真を撮るためではなく、

疲れてしゃがみこんでしまったので、ここで一服。

海も山も一望できる気持ちのいいテラスでお茶です。

本当なら、赤ちょうちんの灯る夕暮れ時までいたかったのですが、

台北に戻るのが遅くなってしまうので、再びタクシー&電車に乗り込みました。

子連れ旅行は、子どものタイムスケジュールにあわせねば!

夕食は、きのうの小籠包やさんの比較的近く、これまた友人に教えてもらった『金峰魯肉飯』へ。

ここもおいしかった!

魯肉飯もさることながら、筍のメンマが最高。

息子も必死に麺を食べていました。

 

ホテルに戻ると、

ロビーで、ピアノとバイオリンの生演奏が行われていました。

息子は演奏が終わると大きな拍手をしていました。

遠出をして、長丁場な一日でした。

お疲れさま!