昔の上司。 | 脊髄腫瘍と暮らす生活

脊髄腫瘍と暮らす生活

2009年12月に頸髄髄内腫瘍の摘出手術を受けました。
手術前・入院・退院後の生活を書いています。


ここんとこ、「昔の~」シリーズが多いです。


体調にあまり変化がない、というのも一因ですが、昔の知り合いのネタが降って沸いたように出てくるので。




先週、会社で普通に仕事してたら、上司のS部長のところにお客さんが来た。

いつも来る取引先のUさんて人と、他に3人。


多いよ。


とか思いつつ。



この取引先、実は、S部長と私が昔勤めていた会社なんです。

いつも来るUさんも当時からの顔見知り。


さて、他に知ってる人も来るかなー、と思って様子を伺っていたところ。


あ、元旦那の同期のNさんだー。


あ、知らない人だー。



あと一人は…?


あああああああああああΣ(~∀~||;)???


Kさん!!


昔の直属の上司でした。

お互い、バッチリ目が合って、「お、お疲れ様でしゅ…」なんて、ひきつり笑顔でごあいさつ。

Kさんもビックリしてたー。



しばらく、S部長と皆様は応接室でご歓談。



帰り際、Kさん、「また、今度ゆっくりなっ(`∀´)」なんて言い残して行きました。




このKさん、私にとっては、とっても特別な上司のひとり。


Kさんが私の上司だったのは、私がまだ20代前半の頃。

Kさんは40代前半だったのかなー。



私は、この頃、自分には荷が重いと思う仕事をやらせて貰っていて、日々プレッシャーと闘っていました。

正直、ミスも多かったし、私じゃダメなんじゃないかと自信もなかった。


私がミスすると、部長やら役員やらに上司であるKさんが怒られるんです。

私が怒られることはなくて。

それも、とても辛かった。



当時はKさん率いるチームでよくお酒を飲みにつれて行ってもらいました。

ある日、いつものようにみんなで飲みに行き、私は少し飲み過ぎてしまって、悪酔いしてしまいました。



そして、こともあろうに、泣いた(T▽T;)


今思い出しても超恥ずかしい。



仕事がプレッシャーなこと、ミスが多いこと、ミスるとKさんが怒られること。

それがとてもつらいんです、と泣いた。


ああああああああああ、もう、今の私からすると考えられん!!!!



…それはともかく。



Kさんはそんな私を見て言いました。


「ばっかだなー!そんなこと考えてたのか!?


俺の心配なんかしなくていいんだ!


俺がおまえに任せてる仕事なんだから、ミスったときに責任とるのは俺なんだよ!


だから、おまえは思い切り仕事をすればいいんだ!


何も気にするな!」




もうね。


酔っぱらってたし、泣いてるし、テンパってるし。



だけど、やられた(/TДT)/



「この人のお役に立ちたい!」

そういうモチベーションで仕事をするようになった私。



Kさんは、普段はオモロイおじさんだ。

そして、結構な酔っ払いオヤジだ。

ケチで、飲み代もいつも割り勘だ。



だけど、後にも先にも、あんな風に、言ってくれた上司はKさんだけだ。



もし、私が人の上に立つような立場になることがあるなら、Kさんのようになりたい、と思っていた。

もう、会うこともないのかな、と思っていたけど、会えて嬉しかったな。



若い頃のような、瞬発力はないけど、もう少し、仕事頑張ろう。


たくさん、大変な事があっただろうけど、いつも鼻歌交じりにPCを操っていたKさんに近づけるように。