ココロが病人。 | 脊髄腫瘍と暮らす生活

脊髄腫瘍と暮らす生活

2009年12月に頸髄髄内腫瘍の摘出手術を受けました。
手術前・入院・退院後の生活を書いています。

(手術後226日目)




昨夜、母が「昔の知り合いに偶然会った」という話をしました。


その方は、以前、骨髄移植をされたそうですが、現在は顔色も良く、とても元気そうだった、とのこと。



そして、母が「元気そうになって、良かったね~音譜」と言うと、


「う、うん。まぁ…ね。」


と、いう反応だったとか。




この話を聞いて、なんとなく、引っかかることがありました。



もしかして、その方、移植前の状態よりは、元気かも知れないし、移植も成功したかも知れないけど、日常生活、けっこう体調悪かったり、辛かったりするんじゃないのかな…。




私も、脊髄腫瘍という病気を患って、手術を受け、たくさんの人に


「もう、大丈夫なの?」


「元気そうで安心した~」


「治って良かったね~」


と、声をかけていただきます。



みなさん、私の病気を知り、心配してくださった方ばかりです。




でも。





「大丈夫なの?」と聞かれたら、「はい、大丈夫です~」と答えます。


腫瘍は無事に摘出され、今後、再発しない限り、症状が悪化することはないですから。



「元気そうに見える」ことは、大変良いことだと思います。


元気に見えるように、頑張っているのだから。



「治って良かったね」と言われたら、「はい、ご心配おかけしました」と答えます。


確かに、脊髄腫瘍は治ったと表現してもおかしくないし。




だけど、毎日身体が痛くて、少し疲れると足の感覚麻痺が酷くなったりして。


手術後、徐々に症状は良くなっているけど、体調には波があって、酷い日は黙って耐えるしかなくて。




せっかく声をかけてもらった方たちに対して、素直に感謝できない、そんな日があります。


大体、それは痛み&痺れが酷い日。




なんか、私のココロがまだ「病人」なんだろうな~、と思います。



「まだ、大丈夫じゃないよあせる


「もう少し、心配してよ汗


「まだ、痛いよガーン



そんな風に、内心思っているんだなぁ、と自己分析。


でも、もう、社会復帰を果たした訳ですし、そういうグチグチは仕舞っておいて、溜まってきたら家族や友人に聞いてもらえばいいことです。



身体はあちこち痛いけど、ココロは健康!!って思えるようになりたいです。


そして、声をかけてくれた方たちに、素直に感謝できるようになりたい。


まだまだ、修行が必要です得意げ