日本語教育能力検定試験に1発で合格するまでの道のり①

限られた時間の中で、私がどうやって日本語教育能力検定試験に、1発で合格したのかを書いていきたいと思います。これは、あくまでも私がやってよかったと思うことであり、みなさんに合うかどうかは、やってみてご自身で判断されてください。

 

  10月の試験本番までの大まかなスケジュールを立てる

まず初めに、私は試験までの大まかなスケジュールを立てました。試験を受けようと決めたのが令和4年の1月、そして実際の試験は令和4年10月22日でした。まとまった時間をとるのが難しいと分かっていたので、まずは月別に何をしていくかを書いていきました。以下、私の立てた月別の大まかなスケジュールです。

  1. 過去問を解く➡過去問解説を聞く➡わからない用語、キーワードを確認する(試験Ⅱの聴解と試験Ⅲの記述はなし)
  2. 試験Ⅱの聴解をやり始める
  3. 試験Ⅱも含めて過去問を解く
  4. 試験Ⅲの記述問題への取り組みを始める
  5. 過去問を時間を計って解いてみる
  6. 時事問題対策を始める
  7. 過去問をひたすら繰り返す

 

  試験勉強で購入した過去問と使用した教科書

  • 平成29年~令和3年までの日本語教育能力検定試験の過去問5年分
  • 「日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド」第5版(著:ヒューマンアカデミー)
  • 「考えて、解いて、学ぶ、日本語教育の文法」(著:原沢伊都夫)

検定試験は、「過去問に始まり、過去問に終わる」と言われるくらい、過去問をどれだけ解いたかが、試験の合否の分かれ道になります。そして、最低でも3年、できれば5年分の過去問を解いたほうがいいと言われています。私は、形から入るタイプ なので、5年分を購入しました。次に、「日本語教育能力検定試験完全攻略ガド」。こちらは、日本語教育能力検定試験の合格を目指す人から絶大な人気と信頼がある一冊です。この1冊だけで、膨大な試験範囲を効率よく学べる内容になっています。そして最後は、仕事でもお世話になってる、原沢先生の著書「考えて、解いて、学ぶ、日本語教育の文法」です。こちらは、日本語教育初心者の方や、日本語を基礎から学びたい方におすすめです。難しい文法用語を使わずに、わかりやすく書かれています。日本語教師になった今も、ずっと手放せない本です。

 

  試験勉強に使用した無料有料の内容

過去問5年分を購入し、パラパラと問題に目をとおしましたが、当時はお恥ずかしながら設問の意味すらよく理解できませんでした。すぐに自力で問題を解くのをあきらめ、ネット上で過去問解説が出ていないか探しました。そして、ブログとユーチューブで、過去問解説をされていた「日本語教師のはま先生」に出会いました。はま先生は無料ブログ有料動画(無料で見られるものも有り)の2つがあります。

  • 日本語教師のはま先生の過去問解説の無料ブログのリンク

 

 

  • 日本語教師のはま先生の過去問解説のメンバー限定の有料動画(その中の無料で見られる動画)

通常はメンバー限定の有料ですが、その中にいくつか無料で見られる動画があります。今回は令和4年度の過去問解説が無料で見られますので、気になる方はどうぞ。

 

  無料ブログとメンバー限定の有料動画で学べること

無料ブログではどんな事が学べるのか

  • H23年度~令和5年度の過去問解説を読むことができます。
  • 分からないキーワードを、サイト内で検索することができる。
  • 正解にたどりつくまでの、考え方がわかるようになる。
  • 正解じゃないその他の選択肢が、なぜ間違いなのかがわかる。
  • 過去に出題された、類似問題をまとめてくれている。
  • 初学者にも分かりやすく、解説してくれている。
  • 問題を解説する際に、わかりやすい例がたくさん提示されている。
  • 無料なのに、有料級の詳しい解説をおしみなくだしている。

メンバー限定の有料動画ではどんな事が学べるのか

有料の動画は、基本、無料のブログをもとに解説されているので、学べる内容はそんなに変わりませんが、はま先生の熱い思いと、面白さが画面を通して伝わってきます。インパクト大なので、記憶の定着にはかなり効果があると思います。そして、それとは別に、私が動画を購入した令和4年は、月額約8,000円で検定試験の過去問解説と、それ以外に初級文法の教え方など、日本語教師になってから役立つ情報が全部見ることができました。令和6年2月現在では、過去問解説の買い切りプランをされてますので、ご興味がある方は下記のリンクからチェックしてみてください。

 

  無料ブログ有料動画はどっちがいいのか

無料ブログと有料動画があるのは分かったけど、結局どっちを見て勉強すればいいのか。それは、人それぞれなので、どっちが合っているのかは、あなたの勉強スタイル、現状のライフスタイルによります。では、それぞれどんな人にむいているのかをみていきましょう。

日本語教師のはま先生の過去問解説の無料ブログ

  • 出費をおさえたい人
  • 文章を読むのが好きな人
  • 目からの情報の方が、知識として定着する人
  • 時間に余裕があり、じっくりと解説を読みたい人

日本語教師のはま先生の過去問解説の有料動画

  • 時間に余裕がなく、通勤時間や家事などのスキマ時間に聞きたい人
  • 時間がなく、とにかく倍速で聞きたい人
  • 耳からの情報の方が入りやすい人(私はそうでした)
  • はま先生のエネルギーを動画から感じられる
  • はま先生の面白い人柄を身近に感じられる
  • 動画を見ることで、孤独感を感じない

 

  はま先生の無料ブログ有料動画でのおすすめの勉強の方法

私は、まず無料のブログを見始めましたが、読むのが遅く時間がかかったため、すぐに月額制の有料動画に切り替えました。しかし、できるだけお金をかけたくなかったので、1月から3ヶ月間だけの視聴にしました。

勉強のやり方

  1. 試験Ⅰの問題1の(1)~(15)までを解く
  2. はま先生の解説動画を見る
  3. 分からないキーワードを、無料ブログのサイト内や「日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド」第5版で検索して確認する
  4. 試験Ⅰの問題2の(1)~(5)を解く
  5. 解説動画を見る
  6. 3をする
  7. 以後、繰り返す

ポイントは、まずは自分で解いてみること。そして、問題を一気にせずコマ切れに区切ってやるという事です。少しずつ、少しずつ、確実に積み上げていくイメージです。ここで注意して頂きたいのは、試験Ⅱの聴解と試験Ⅲ問題17の記述式は、この段階では手をつけないことです。なぜなら、後からでも十分間に合うからです。

 

  まとめ

日本語教育能力検定試験は、毎年、合格率30%前後という、難しい試験です。しかし、適切な勉強時間と、勉強方法をとれば、合格できる試験だと思います。今年から、国家資格の「登録日本語教員」試験と日本語教育能力検定試験の2つが施行されます。登録日本語教員の試験は、過去問がありませんが、試験の出題範囲は日本語教育能力検定試験と同じになります。つまり、令和6年に「登録日本語教員」試験を受ける方は、検定試験の過去問の勉強をしっかりとしていれば、合格への道が見えてくるということなのです。(※登録日本語教員試験は記述はありません)