初めての日本語学校の面接で失敗しないためにはどうすればいいのか。【面接編】

今まで、3校の法務省告示校の日本語学校と、1校の専門学校の4校、すべての面接をパスしてきた、私の経験を共有していきたいと思います。そして、これから書く情報を知り、前もって心の準備をすれば、あなたもきっと面接に合格すると思います。

  面接のパターン

面接で失敗しないためには、まず面接で何を聞かれるのかを、知らなければなりません。学校によって、面接には様々なパターンがあります。実際に私が今までに受けた、3校の法務省告示校の日本語学校と、1校の専門学校のパターンを見ていきましょう。

3つの面接のパターン

  1. 学校の校長や主任の先生と面接をする
  2. 学校の校長や主任の先生と面接をする15~20分の模擬授業
  3. 学校の校長や主任の先生と面接をする15~20分の模擬授業筆記試験(中学程度の国語、数学、英語)+テーマを与えられて400字程度の作文を書く

私が受けた4校では、以上の3つのパターンがありました。多くの日本語学校の求人では、パターンの2を実施しているという印象です。パターン1の面接だけという学校も多くはありませんが、実際にあります。このような学校は、一概には言えませんが、時間と人手不足で面接だけしかできないという事情があるらしいです。最後のパターン3の学校は、色々なことが課せられていて、「うわ~大変だなぁ。」と思われる方が多いと思いますが、心配ありません。あまり、このパターン3の求人の選考方法を記載している学校はありません。では、次に面接では一体どんな事が聞かれるのかを、深く見ていきたいと思います。

 

  学校の面接で校長や主任の先生に何を聞かれるのか

では、上記にあげた3つのパターンに必ずある「学校の校長や主任の先生と面接をする」では何を聞かれるのか。今まで、実際に面接で、聞かれた事を書いていきたいと思います。

  • 授業をする上で、大切にしていることはなんですか。
  • (非常勤講師として応募した場合)1週間に何コマ(90分=1コマ)入れますか。
  • 学生が授業中に寝ていたら、どうやって対処しますか。
  • オーディオリンガルメソッド(日本語の教授法)についてどう思われますか。
  • 他に応募している日本語学校はありますか。
  • (アニメーション専門学校を受けた時)あなたの一番好きな、アニメを教えてください。

みなさん、これを見てよくある質問がないとお気づきでしょうか。一般の会社ではよく聞かれる、「志望理由」、これを実は4校とも聞かれたことがないんです。まあ、履歴書の中に志望理由を書く欄があるので、それで十分なのかなあとも思いますが、事前に志望理由を一生懸命練習していた私は、ちょっと拍子抜けした事を覚えています。さあ、ではこの面接で、あなたの何見られてるのかを、書いていきたいと思います。

 

  校長や主任の先生はあなたの何を見ているのか

これは、さすがに面接を受けた学校に聞くわけにはいかないので、実際に、専門学校で主任をしている私の友人に、相手のどんなところを見ているのかを、聞いてみました。あくまでも、私の友人の視点ですので、そこはご理解ください。

  • 職場にいる同僚と上手くやっていけるか。
  • 学生と良好な人間関係を構築できそうか。
  • 学生の国の文化に一定の理解を示し、それを尊重できるか。
  • 自分の価値観を無理やり押し付けないか。

この話を聞いている最中に、私は「日本語の教師としての、スキルや知識は重要視しないのか」と疑問に思って質問をしてみました。すると友人から、「スキルや知識は、経験を積めばついてくるから、そこはあまり見ていない。一番みているのは、その人の人間性だよ。」という納得させられる答えが、返ってきました。

私は、友人と話をしながら、自分はこれまでスキルや知識を伸ばすことばかりにフォーカスしていたが、人としてはたして成長できていたのかと、改めて考えさせられました。

 

  まとめ

面接を受ける前に、あらかじめ、どんなことが聞かれるか、相手が何をみているか、を知っておくおとで、落ち着いて面接にのぞむことができます。ぜひ、面接で自分の思いや考えを、素直に伝えてみてください。きっと、相手の心にひびくと思います。