大卒じゃないと日本語教師になれないのか。

これはよく、聞かれるご質問ですが、大卒じゃなくても日本語教師になれます。

なぜなら、あなたがどこで働くかによって、満たさなければならない要件が異なっているからです。まずは、日本国内のどんなところで、日本語教育が行われているかを紹介していきます。

  国内の日本語教育を行っている機関・施設数について

これは、文化庁が毎年行っている調査で令和4年の国内の日本語教育実施機関・施設のデータです。国内で日本語教育を行っているところは、法務省告示機関が697校と最も多く、全体の約25%を占めています。次に、大学機関等機関が547校(19.8%)、任意団体が512(18.5%)の順になっています。この上位3つの機関・施設で全体の約60%になっています。

            (文化庁令和4年度国内の日本語教育の概要より)

 

  法務省告示機関、大学等機関、任意団体とは何か

では、そもそもこの機関・施設がどんなところなのかを見ていきましょう。

  • 法務省告示機関とは、法務省から告示を受けて、日本語を勉強する外国人へ留学ビザを付与できる、いわゆる日本語学校になります。
  • 大学機関とは大学院、大学、短大、専門学校
  • 任意団体とは法務省から告示を受けていない学校や施設等

  法務省告示機関の日本語学校と専門学校で働く場合の要件の違い

では、その中でも求人に多く出ていて、将来のあなたの職場になる可能性のある日本語学校と専門学校をみていきましょう。日本語教師として働くには、どんな要件を満たせばいいかを比較していきす。

法務省告示機関の日本語学校の要件

  1. 「日本語教育能力検定試験」合格
  2. 「日本語教師養成講座420時間」修了かつ4年大学の卒業
  3. 「大学・大学院の日本語教師養成課程」の修了         

以上の3つのいずれかを満たせば、日本語教師として働くことができます。

 

専門学校の要件

  1. 「日本語教育能力検定試験」合格
  2. 「日本語教師養成講座420時間」修了と4年大学の卒業
  3. 「大学・大学院の日本語教師養成課程」の修了                

以上の3つのいずれかを満たせば、日本語教師として働くことができますが、専門学校では4年生大学の卒業は要件として問われません。実際に私が勤務していた、福岡の国際アニメーション専門学校では、高卒や短大卒業の先生方も活躍されていました。

 

  まとめ

以上のことから、あなたの働く場所によって日本語教師の要件は違うので4年生大学卒業が必要か、必要じゃないかが変わってきます。この情報は、2023年12月現在の要件であり、2024年4月から国家資格化される「登録日本語教員」になるとさらに学歴に関係なく、誰ににでも日本語教師になれるチャンスが与えられます。

 

日本語教師になりたいけど、新しい事に一歩踏み出す勇気がもてない方や、これから国家資格化される「登録日本語教員」についてもっと知りたい方は、私にぜひご相談ください。迷っているあなたの背中を力いっぱい押します。