
監督:サイモン・ストーン
主演:キーラ・ナイトレイ
トラウマを抱えるジャーナリストのローラは、取材
のため、大富豪リチャードがチャリティーとして企
画した、豪華ヨットの旅に参加する。
真夜中に目を覚ましたローラは、隣の第10客室の女
性が、海に投げ出されるところを目撃する。
ローラの通報により、船内は騒然とするが、乗務員
によると、第10客室には誰も滞在していなかった。
乗客も全員揃っていることから、転落はローラの見
間違いと判断され、捜索は打ち切られてしまう。
誰にも信じてもらえない中、自身の命を危険にさら
しながらも、ローラは真実を追い求めるのだった。
同名小説を映画化したサスペンス・スリラー。
キーラ・ナイトレイ演じるローラが、取材先から局
に戻ってくるところから始まる。
先日久しぶりにシャーリーズ・セロンの出演作品を
観た時にも思ったけど、キーラ・ナイトレイも少し
も年月が経ったように見えないし、相変わらずキレ
イ。
ローラは取材と休暇も兼ねて、3日間の豪華客船の
旅行に出掛ける。
ローラは第8客室。
乗船してからは、リチャードの妻や他の乗客と会話
したり、食事を楽しんだりして、その日はベッドに
入る。
就寝して少し経つと、ローラは隣の第10客室からの
物音で目を覚まし、女性が海に落ちたのを目撃する。
ガラス戸には、血のついた手型が残っていた。
急いで乗務員に知らせ、乗務員が調査するけど、
第10客室は2日前にキャンセルが出ていて、滞在客
はなし。
乗客も乗務員も全員無事が確認出来ており、行方不
明の人はいなかった。
もう一度見た時には、血の手型もついていなかった。
この件はローラの勘違いということになる。
実はローラは、2ヶ月前に殺人事件を目撃していて、
そのショックから妄想を抱いたのだと思われてしま
う。
でもどうしても妄想とは思えないローラが、こっそ
り第10客室に入って調べると、使用されていないは
ずのシャワー室の排水口に、髪の毛がからんでいる
のを見つける。
そして今回船には、ローラの元彼のカメラマンも偶
然仕事で乗っており、ローラは彼が撮った写真の中
に、海に落ちた女性の写真を見つける。
自分の妄想ではない証拠をローラが集めている中、
ローラがエステを利用すると、施術室に誰かが入っ
て来た形跡がある。
さらにプールに突き落とされ、フタを閉められて
溺死させられそうになる。
ローラにとっては不可解なことが続くけど、デッキ
には他に誰もいなかったという証言もあり、プール
にはローラが自分で落ちたことになってしまう。
騒ぎばかり起こしているローラは、他の乗客から
厄介者扱いされる。
後半に、突然真相が明らかになる展開があり、なぜ
ローラが危険な目に遭うのかもわかってくる。
主人公の言うことを誰も信じず妄想扱いして、厄介
な危険人物とされる構図は、『フライトプラン』を
思い出した。
でも『フライトプラン』では、ジョディ・フォスタ
ー演じる母親の方が本当におかしいのではと思わせ
る巧妙さがあり、他の乗客とどちらを信じたら良い
のか、観ている側を迷わせる説得力があった。
本作はその辺が意外とあっさりだったので、もう少
し引っ張る展開があっても良かったかも。