優三さんが亡くなってしまいました。

 

 最初の候補は、同級生の花岡さんだったのですが、虎ちゃんは書生さんの優三さんと結婚しました。

 

 虎ちゃんのお父さんも花岡さんが良かったと死ぬ前に話しておりましたね。花岡さんは確かにかっこいいし、しっかりしてそうで、この人と一緒になったら食いっぱぐれはなさそうなことは十分わかる役柄でした。娘に苦労させたくないお父さんの気持ちがこの選択には表れています。

 

 一方の優三さんは、弁護士試験にも受からず、筆記試験までは受かり、あと一歩だったのですが、弁護士の道は諦めて、他の道に進みました。

 

 この二人を見ていてよくわかるのは、どちらが虎ちゃんをより理解していたかというと、やはり優三さんだったのではないかと思います。虎ちゃんを理解していたとともに、心がより触れ合っていた関係だったと思うのです。それも双方向で。

 

 花岡さんと虎ちゃんは、ちょっと違ったのです。お互いにリスペクトはしていましたが、優三さんよりは、ぎこちなくちょっと心の距離が遠かったかなと、お互いに距離を縮めようとはしなかったし。その点は残念ですが、虎ちゃんが弁護士になり、結婚というタイミングではなかったというのも大きなポイントです。

 

 タイミングも非常に重要なんだなと感じさせてくれた花岡さんとの虎ちゃんの関係、理解し合える重要性を感じさせてくれた優三さんと虎ちゃんの関係、どちらも学びがあります。

 

 今後は、誰よりも自分を理解してくれたいた優三さんを亡くした虎ちゃんが、どのように成長していくのかが描かれると思います。

 今週は、涙・涙・・・で見ています。