NHKでもニュースになっていました。hintpot-213203

 ニュースの結論のように、日本人は優しいから落とした財布が戻ってくるというのも一考ではありますが。もっと何かあるのではないかと。

 日本人には、「周り回って」という気持ちが働いて、警察やJRに届け出るということも大いにあるだろうなと思います。

 

 私は、過去に何度も落とし物をして戻ってきたこともあるし、戻ってこなかったこともあります。

 

 そのような中で、戻ってきた経験を考えると、私が何か拾ったら、やっぱり届け出るのです。

 どうしてかというと、働き始めた頃、なけなしの2万円が入ったお財布を落としました。ダメもとで警察署に問い合わせるとあったのです。拾ってくれた方にお礼がしたいと申し出ると、警察官はそんなのいいから、気持ちだけみたいなことを言っていました。

 

 こういうことが警察だけではなく、バスの中での落とし物をしたときも、この時は定期券でした。バスの事務所のおじさんは気持ちだけでいいよと、言っていました。

 

 複数回、落とし物をして、出てきたことを考えると、周り回って誰かにお返ししないとという気持ちになります。だから、何か拾ったら、届け出ています。

 だって、私の財布や定期券を拾ってくれた方には、直接お礼ができないのです。

 

 これは落とし物だけではなく、海外に行って現地の人に優しくしてもらったら、日本に来ている旅行者に優しくするみたいなことです。

 誰かに返したいと思うのは、至極当然に心の底から湧き上がってくる思いなのではないかと思います。

 

 日本人だけでなく、善の循環に入れば、他の国の人もできると思います。それには、誰かが始めることですよね。

 

 挨拶しない会社が挨拶するようになるプロセスでは、誰かが、返答がなくても、挨拶を始めることから始まります。