障害を隠して働くということ | CRPSと生きる!ど根性マリちゃんの七転び八起き日記 〜幸せになるのは難しくない!〜

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複合性局所疼痛症候群(CRPS)と暮らしています
四肢の強烈な痛みと運動機能障害(廃用症候群)に苦しめられる日々ですが、猫とのんびり幸せに暮らしています
闘病のかたわら慶應義塾大学通信課程を卒業し、現在は日本語教員として奮闘中!
台湾が死ぬほど大好き♡

ドラマ「初恋ざらり」

見てますか?


https://news.yahoo.co.jp/articles/2983ffd0cb08c4348d4b900e717bf496740b6081



障害を隠して就職することは

全く違法ではありません


でも、

何らかのトラブルの元になってしまうことは

十分考えられます



昔働いていた職場でも

明らかに発達障害だと思われる人がいました


社内に

発達障害の知識がある人がいないのか

誰もそれを疑わず、ただただ

「ミスが多い」「すぐ忘れる」「不潔」

「言うべきではないことを言ってしまう」

「相手に失礼な言い方を平気でする」

などの理由でみんな大激怒していました


結局、社長の判断で

辞めさせられていきました


その人が

発達障害の診断を受けていたのか、

本人が自覚していたのかは分かりません



かくいう私も身体障害を隠して

学習塾、そして今の学校に就職しました


正直、

できないことはたくさんあります


じゃんけん、トランプ(カード)を切る、

鉛筆を正しく持つ、箸を持つ、

正座、階段の上り下りなどなど多数ですが、

それらができなくても他の方法でカバーして

切り抜けています


例えば、

じゃんけんはパーしか出さない、もしくは

くじ引きなどじゃんけん以外の方法で

勝負をつける、

トランプ(カード)は机の上で混ぜる、

正座はせずあぐらのようにして座る、

などです


階段はどうしようもないので

階段のない職場を選ぶ必要がありますが…


これで何とかなっているので、

隠して就職しても問題なく働けています



ただ、

隠す以上は甘えは許されません


病院に行きたいから休みます、とか

体調が悪いので早退します、とかは

たまにならもちろん許容範囲ですが

いつもいつもするわけにはいきません


痛みが強くなったり

やたら疲れて動けなくなっても、

それを口にすることもできません


「あ〜疲れた〜」くらいなら

もちろん構わないけれど、

それを理由に休憩を取ることはできないので、

こっそり薬を飲んで

なんとか頑張るしかありません



新しい職場に来て2週間、

まだまだ分からないことだらけだし

授業の準備や生徒の扱いもまだ慣れず

毎日四苦八苦しているので

めちゃくちゃ疲れます


痛みも増えたし、

特に帰宅後に発作痛がすごくて

毎晩耐えるのも本当に辛い…


廃用症候群で筋肉が少ないので

普通の人以上に疲れやすく、

食事すらまともにとれない日も…


平日はくったくたで

休みの日は食べる以外はずっと

死んだように寝ています


とてもじゃないけど

ショッピングや友達に会ったりなんて

できません



そして何よりしんどいのは、

この事実を職場の誰にも言えないことです


自分の苦労や辛さを

自分の中だけに留めておかなければならない、

誰とも「辛いよね〜」って言い合えない


元気な人のフリをするために

何かと嘘をつかなければならない


職場で私ひとり

疲れて口すら聞けなくなっているとき、

マリさんは人付き合いが苦手な人なのかな…

私たちと仲良くなりたくないのかな…

と思われているかもしれないと想像すると

それもまた辛いものがあります


ある意味孤独です



自分を偽ること

本当の自分を隠すことは

とても苦しい…


でも

この日本が健常者至上主義である以上、

障害者雇用が無理解の上に成り立つ

雇用者優位の不平等な制度である以上、

苦しい思いをしてでも

多少周りに迷惑をかけてでも

一般求人で働きたいと思う障害者は

後を絶たないのではないかと思います



事情を抱えている人というのは

障害者に限らずLGBTQ、子育て中の人、

シングルマザー/ファーザー、介護中の人、

外国人、宗教的理由がある人など

たくさんいます


特別な事情がなくても

体調不良や事故事件に巻き込まれて

急な欠勤を含め配慮が必要になることは

誰にでもあります


そんなときに優しく受け入れられる環境が

この国にはまだまだ足りないような…



誰もが働きやすく生きやすい社会は

全ての人を幸せにするということ


この国で生きる人みんなが

ハッピーでいられる世の中にするには

どうしたらいいのかな…



台北市内のとある路地