モコモコ雲を探しに♪

モコモコ雲を探しに♪

読書と猫が好き♪

Amebaでブログを始めよう!

ふんわりリボン2019年10月~12月の読書メーターのまとめふんわりリボン


dele3 (角川文庫)dele3 (角川文庫)感想
2は1から想像もできなかった重い内容の訣別。それっきりだと思っていたら本書の存在を知りモヤモヤが吹ききれると期待。祐太郎の妹が我が子可愛さの圭の父の犠牲者になり一家霧散したことは朧気ながら覚えているが詳細を思い出せずモヤモヤしながら読む。中編二作からなり、一作目はいきなり国家レベルの話へと展開!でもちょっと尻すぼみ。二作目は幸せそうな家族や人も闇を抱えているという、ちょっと後味が悪いお話。中学生の自殺が題材だと後味が悪くなるのはいた仕方ないが犬も可哀想。犬といえば今回はタマさんがアイバから逃れていて安堵。
読了日:10月09日 著者:本多 孝好


沈黙のパレード沈黙のパレード感想
どんでん返しに次ぐどんでん返しと知りワクワク。しかしなかなか頁が進まない。母として子供が行方不明になりその果てに白骨体として見つかる話はフィクションとはいえ読むのが辛い。黙秘で容疑者が釈放なんて許せない!草薙や内海が仇討ち組を追い詰める様に23年前の事件もそうできなかったのかとモヤモヤ。でも一番のモヤモヤは幸せな家庭を築きたいという佐織の夢を夫と自分の夢の為に許さなかった留美を赦す並木夫妻と湯川。留美が救急車を呼んでいれば蓮沼の魔の手には落ちなかったはず。娘も孫も奪われたのに。仇討ち組の仕掛けは楽しめた。
読了日:11月06日 著者:東野 圭吾


スケルトン・キースケルトン・キー感想
うどんと彼の父と錠也の関係は予測がついていた。七が鏡文字になり二人称であるべきところが複数だった違和感とか一気に納得。こういう仕掛けが道尾さんらしくて好き。サイコに関しては中野信子著や橘玲著、脳は池谷裕ニ著とか思い返しなが読んでいたが巻末の参考文献として載っていて納得。多数派が勢力を持つ世の中、少数派は考えもしないことしそれが多数派のプラスになることなら成功者として崇拝される。しかし多数派の命を脅かすとなると…。「言ってはいけない、残酷すぎる真実」にはまだ言ってはいけない事があるのかもしれないと思った。
読了日:11月23日 著者:道尾 秀介


ブロードキャストブロードキャスト感想
放送部は確かに異色の存在で高校生の全国大会がある事を知らなかった。色々な青春があることを作品を通して教えてもらった。夢中になれるものを見つける幸せ。良き友人や師との出会い。正也直伝のミステリ作品の起承転結の結の『事件が解決するも、モヤモヤした嫌な気分がのこる(イヤミス)』にニヤリ。本作はその前行『めでたしめでたし(ハッピーエンド)』でイヤミスで名を馳せたのは計算内と確信。沢山の引出しでこれからも楽しませてもらえること間違いなし。湊、有川、万城目氏の鼎談でネットの誹謗中傷に傷つくと話されていたのを思い出す。
読了日:11月24日 著者:湊 かなえ


美しき愚かものたちのタブロー美しき愚かものたちのタブロー感想
西洋美術館は大好きな場所。松方コレクショのプレートを目にしても財閥の寄付だろうと深く考えたことがなかった。美術館が松方コレクションを見せる為に作られたとは⁉︎中学時代から学校帰りに寄っていたので正に松方さんの意の通り恩恵を享受していた事に今更ながら感謝。これからはゴッホの絵やあひる、ロダン彫刻を観る目が変わるに違いない。一つ一つの作品が展示されるまで壮大な物語があったとはと絶句。日置氏の功績はもっと世に知られるべき。最近の成金は宇宙に行きたがると何方かが酷評していたが子供たちの未来にお金を使って欲しい。
読了日:12月01日 著者:原田 マハ


新章 神様のカルテ新章 神様のカルテ感想
長い間待ち回ってきたがなかなか頁が進まない。奇跡は起きそうにもない29歳の膵癌の母。それだけでも辛いのに利久と似た立場の娘が珍しく帰ってきて涙を流す。医師には労基法はない。現場はブラック以上にブラック。一止には何処にでもついて来てくれる家族がいるが医師同士の夫婦はそうはいかない。医局が違えば尚更難しい。若い医師は大学と医局に雁字搦め。一方患者も自分の死に場所を選べない。死に関する事になると責任の所在が難しいからであろう。人を看取るということは肉体的にも精神的にとても辛い。改革の旗手、一止と北条先生頑張れ!
読了日:12月15日 著者:夏川 草介


このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法感想
終身雇用の時代は遠に終わったというのになかなか思考法を変えるのは難しい。本書はそんな私に幾つものヒントを与えてくれ、夫にも勧めた。娘には、マーケットバリューの高め方の女性編の【とくに出産を見据える女性は、福利厚生ではなく専門性、経験を重視し、「いつでも戻れる状態」を確保せよ】をラインした。【自分のマーケットバリューを測るための9つの質問】は適職検査等より自分を客観視するために役に立つ。ただ物語仕立ての構成に少し引いてしまった。それが苦手な方は巻末の【ノートまとめ】だけで十分価値があると思う。
読了日:12月28日 著者:北野 唯我

読書メーター