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モコモコ雲を探しに♪

読書と猫が好き♪

ふんわりリボン2019年7月~9月の読書メーターのまとめふんわりリボン


夜空に泳ぐチョコレートグラミー夜空に泳ぐチョコレートグラミー感想
町田氏の作品はなんて温かいのだろう。「ぎょらん」に感動し読んだが益々ファンに。水槽のような小さな町。大海を目指したいがままならない者。意に反し放り出されてしまう者。大人の都合で振り回される子供達が不憫。彼等はチョコレートグラーミーの口から誰よりも早く出て大海に臨まざるを得ない。優しいしっかり者の啓太と母・サキコ。啓太の級友・晴子。恋人が自殺した町に移り住んだ沙世と訳あり妊婦・環を受け止める芙美。母の呪縛が解けない唯子に旅立ちを誘う宇崎。夫のDVから逃れた桜子。彼等が少しずつリンクし、ラストに救われる。
読了日:07月03日 著者:町田 そのこ


魔力の胎動魔力の胎動感想
ある目的のため読書を封印していたが長い間待っていた予約本、それも東野作品なので読まないわけにもいかず半日かけて一気読み。なんだか既読感。「ラプラスの魔女」とリンクするのだと気付き再読したくなったがあと1ヶ月は読書を封印しなければならず、その後に再読したいが、多分その頃は本書も再読する必要があるかも?二作続けて読みたい。きっと色んな仕掛けが見つかるのだろうと楽しみ。表題作品は、私も雪深い温泉地で神社を目指したことがあるからポケgo のジムではと思ったがそうではなく悲しいお誕生日プレゼントに思わず涙。
読了日:08月22日 著者:東野 圭吾


クジラアタマの王様クジラアタマの王様感想
台風で眠れぬ夜に読み怖さ倍増。伊坂氏の時流についての主張は昔から変わらない気がし、「魔王」を連想。『戦争の影は知らぬ間に忍び寄り気付いた時は戦時中だった』と何方かが書かれていたがそんなものなのかもと恐怖。誰の思惑なのか大事なことこそこっそり報道される。煽り運転の容疑者の関係者とネットでデマを拡散され多大な被害を受けた方々がいらっしゃる。拡散側は善意や義憤に満ちているから勢いがつく。何故逮捕を待てぬのか?逮捕後は拡散主探しが始まり叩かれる。今、誰がクジラアタマの王様なのか?私達は誰に踊らされているのだろう?
読了日:09月08日 著者:伊坂 幸太郎


姑の遺品整理は、迷惑です姑の遺品整理は、迷惑です感想
垣谷作品はあるある!母がホームに入所した為実家を処分した際の苦労を思い出した。粗大ゴミは当日の朝8時までに出さなければならず朝6時に家を出て通った。エレベーターが下の階までだったので階段一階分の大物家具の運び出しが地獄。数日間は筋肉痛。買い手が直ぐにつき、片付けが先延ばし出来なかったのは今思えば幸いだったのかもしれない。実家が地方の同僚は家だけではなく山や畑の処分に頭悩ませている。子供達は自分達は同じ苦労をしたくないと断捨離を強要。遺品整理も供養では?私の事を考えざるを得ない爆弾を何か忍ばせておこうか?
読了日:09月15日 著者:垣谷 美雨


【第161回 直木賞受賞作】 渦 妹背山婦女庭訓 魂結び【第161回 直木賞受賞作】 渦 妹背山婦女庭訓 魂結び感想
読書って面白い。知らない世界を見せてくれるから。「ピエタ」を読んだ時もそう思った。ヴァイオリンが好きなので読了後は今まで以上にヴィヴァルディに親近感がわいた。三浦しをん氏の「仏果を得ず」を読んだ時、文楽を観たいと思った。今回も思い、YouTubeで予告編を見たが食指が動かない。それは古文が苦手で台詞がわからないのが原因。現代風にしてくれないかな?何れにせよ洋の東西を問わず古典は凄い。何百年も演じられ演奏され続け今日に至る。お三輪にはこれからも声がかかり続けるのだろう。そんなものを世に生み出した半二天晴れ!
読了日:09月23日 著者:大島 真寿美


あきない世傳 金と銀(六) 本流篇 (時代小説文庫)あきない世傳 金と銀(六) 本流篇 (時代小説文庫)感想
相変わらず面白く惹きつけられる。女名前禁止制度を知らなかったので為になる。大坂と江戸の違いも興味深い。女衆で一生終えるはずだった女性達が人生に活路を生み出すさまが爽快。上野千鶴子さんの東大の入学式の祝辞に感動し考えさせられたが、氏の『「子を東大に入れた私を褒めて」という親のエゴ』を読み、未だ日本社会は女性は自身の能力で評価されにくく、子や夫の評価を自身への評価代償としているのだと突き刺さった。幸のような女性たちが少しずつ女性の社会進出の基盤を作ってきたのだから大切にし、後人の道を少しでも拓くよう努めたい。
読了日:09月27日 著者:髙田郁


愛なき世界 (単行本)愛なき世界 (単行本)感想
研究という世界に魅了され、それに没頭している人々を描いていることと、料理人が出てくることから「舟を編む」を連想。愛なき世界を研究する愛なき世界を生きる研究者。目新しい世界だが、植物やそれにまつわる詳細な描写は斜め読み。読みたいのは人物の心理や描写であり、細胞のなんたらではない。それが読みたいのであれば、福岡伸一本を読む。私が津村記久子作品に惹かれるのは体験を基にした力を感じるからだが、本作は妄想力や取材だけで小説を書く難しさを感じてしまった。やっぱり三浦作品は、小説よりエッセイの方が面白く、好きだ。
読了日:09月29日 著者:三浦 しをん


dele3 (角川文庫)dele3 (角川文庫)感想
2は1から想像もできなかった重い内容の訣別。それっきりだと思っていたら本書の存在を知りモヤモヤが吹ききれると期待。祐太郎の妹が我が子可愛さの圭の父の犠牲者になり一家霧散したことは朧気ながら覚えているが詳細を思い出せずモヤモヤしながら読む。中編二作からなり、一作目はいきなり国家レベルの話へと展開!でもちょっと尻すぼみ。二作目は幸せそうな家族や人も闇を抱えているという、ちょっと後味が悪いお話。中学生の自殺が題材だと後味が悪くなるのはいた仕方ないが犬も可哀想。犬といえば今回はタマさんがアイバから逃れていて安堵。